高松短期大学秘書科のマイクロソフトオフィススペシャリスト取得を目標とした教育実践事例科目

本学の検定実施演習室

本学の検定実施演習室

  • IT活用演習 I ・ II
  • 高松短期大学秘書科専門科目
  • 授業担当教員:森 靖之

 授業の概要

IT活用演習 I では、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) Word 2003スペシャリストレベル、IT活用演習 II では、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS) Excel 2003スペシャリストレベルの検定対策演習を実施することにより、Word、Excelの技能を向上させることが目的である。そして、Wordを利用した効率的な文書作成やExcelを利用した効率的な表・グラフ作成ができるようになることを目標としている。なお、、IT活用演習 I は、1年次前期の選択科目であるが、実際には夏休み中に、IT活用演習 II は、2年次前期の選択科目であるが実際には春休み中に集中講義として実施している。

■ 授業の特色

この演習では、集中講義により開講(1日4時間を3日間と演習補講2時間と最終日に検定の構成)することにより90分の授業にしばられない授業形態で演習を実施している。この集中形式の演習により3日間連続して演習を実施するため、効率的かつ集中した演習が可能であることや検定の合格率を上げる演習を実施することが可能であるといえる。
また、この演習は、検定受験者を対象とした演習であり(検定の受験の申し込み後演習が開始する)、全員の目標が同じことで、演習に集中させることが可能である。さらに、この検定は、本学がマイクロソフトオフィススペシャリスト認定テスティングセンターであるため、検定運用者が自由に検定日を設定可能である(1年に数日除く)ことから授業日程を自由に設定することが可能である。また、不合格の場合でも、連続して受験することが可能であり、学生の受験希望により、すぐに再受験させることも可能である。しかし、MOUSからMOSに名称が変更してからの授業履修者の合格率は、100%である。

■ 教育的効果

授業の最後に実施する検定の合格率(授業履修者の合格率)は、平成16年度では約85%、平成17年以降は、100%とかなり高い合格率を達成できている。このことは、1週間集中して学習することで、短期間の効率的な演習となり合格目標を達成できていると考えている。そのため、この演習における教育方法が適切であるといえる。
この演習の合格目標としているマイクロソフトオフィススペシャリストは、印刷結果を採点するものではなく、作成過程を採点するものであり、Word・Excelの機能を効率よく利用して文書や表が作成できているかで採点されるため、Word・Excelの利用スキルを確認する資格として企業が注目をしている。
そのため、就職活動にも役立つ上に、就職後のOA処理の業務にも役立つといえる。この演習で学習するマイクロソフトオフィススペシャリスト対策は、自然とWord・Excelの便利な機能や効率的実務的な操作が習得できているといえる。そして、この科目を履修することにより、秘書科専門科目の単位1単位と検定合格をあわせて獲得できるメリットもある。

■ 資格による単位認定制度

現在、マクロソフトオフィススペシャリストWord2003スペシャリストレベルおよびエキスパートレベルを取得するとIT活用演習 I 、マクロソフトオフィススペシャリストExcel2003スペシャリストレベルおよびエキスパートレベルを取得するとIT活用演習 II の単位を取得できる制度が本学秘書科にはある。この制度は、自分で勉強して検定取得し、単位を修得したいという学生が利用している。年間にIT活用演習 I ・IT活用演習 II で各2名から5名程度この制度で単位を認定している。

■ 導入した経緯

以下のことは、先日オデッセイユニバーシティでオデッセイコミュニケーションズ社長の出張様にもお伝えしたのだが、まだ、マイクロソフトオフィススペシャリストがMOUSよばれた時代に私の研究室(ゼミ)に入学した学生に面談をして、「卒業するまでに何か目標にしたいことはありますか?」と質問したところ、「MOUSを取得したい。」といった学生があらわれたので、「そろそろMOUSを取り入れた授業をしないといけない時期かな」と考えることになり、認定テスティングセンターの申請をして、その後、授業に取り入れることを計画した。

大学 発達科学部 子ども発達学科 経営学部 経営学科

大学院 経営学研究科

短期大学 保育学科 ビジネスデザイン学科