おもてなし

2020年のオリンピックは、東京に決定しましたね。7年後、日本で国際的なスポーツの祭典が開かれること、とても楽しみですね。このオリンピックの招致成功がアベノミクスの第4の矢との指摘もあるようですが…インフラの整備や新たな施設の建設などを通して、景気が上向くこととで、学生の皆さんの就職にも良い影響になっていくことを願っています。
さて、このオリンピックの招致に当たり、先日の滝川クリステルさんのスピーチが話題になっていますよね。日本の「おもてなし」について。確かにこれは、日本の良い一面を表した言葉だなと思いました。ここ香川で一番に思い浮かぶ「おもてなし」は、お遍路さんに対する「お接待」が挙げられます。また、瀬戸内国際芸術祭でも、せっかく四国にお越しいただく観光客の方に喜んでいただけるように、事前に「おもてなしセミナー」が開かれたり、実際に「おもてなしクリーン作戦」が実施されたりと、「おもてなし」の心が大切にされています。
私自身、先日、神戸で開かれたAPIRA(7th Asia Pacific Interdisciplinary Research in Accounting Conference)という国際学会で日本の「おもてなし」の素晴らしさを体感させて頂きました。主催校の先生方は3年以上前から学会開催の準備を進められ、当日まで細やかな対応や心配りをされていました。そして学会の懇親会も、滝沢さんのお言葉を借りると、参加者を「ユニークに迎える」心が大切なのだと思います。APIRAの懇親会は、写真のように、灘五郷を有する神戸が開催地ということもあり、鏡開きから始まり、OSKという大阪の歌劇団の演舞、神戸大学の学生による琴の演奏などが催され、各国の研究者に日本の文化や魅力が伝わる内容となっていました。こうした演出が会話の糸口となり、より多くの研究者と親睦を深める一助となっていたと思います。私自身、当学会を通じて国内外の研究者の方と知り合うことできましたし、仲良くなった海外の研究者の方からは、後日メールでとても素晴らしい学会で、日本の人々がとても親切だったとのコメントを頂きました。
このような日本の「おもてなし」の心が、オリンピックの開催、各国際学会や国際的なイベントを通じて、世界各国に伝わっていくと良いですね。まずは身近なところから!高松大学経営学部は、瀬戸内国際芸術祭・秋の部で男木島のボランティアを担当することになっています。ゼミ生と共に、日本の「おもてなし」を観光客の方々に体感して頂けるよう取り組みたいと思います。(津村 怜花)