6月1日(土)、日本ボーイスカウト香川連盟の2024年度年次総会に、高松第15団の団委員長として出席しました。
このボーイスカウトは、1907(明治40)年にイギリス本島の南に位置するブラウンシー島で、イギリス人のロバート・ベーデン-パウエル卿が主催したキャンプからスタートしたと言われています。卿は、将来社会に役立つ人間に成長することを願い、20人の子供たちとともに、この小島で実験キャンプを行ったのです。自分のインドや南アフリカでの体験から、様々な野外教育を通じて、少年たちに自立心や協調性、リーダーシップを身につけてもらいたいと考えていました。
日本には、1908(明治41)年にボーイスカウト運動が伝わり、全国各地に色々な少年団が数多く作られましたが、その後、全国的な統一結成への動きが起こり、1922(大正11)年4月13日に「少年団日本連盟」が創立され、ボーイスカウト国際事務局に正式加盟し、世界の仲間入りを果たしました。
このボーイスカウトは、次に示すように、年代に応じて5つの部門を設けており、大学生はローバースカウト部門になります。
(ボーイスカウト日本連盟公式サイトより抜粋)
1950年に創立された香川連盟は、現在13個の団、331人(2024年度)で構成されており、連盟長は高松松平藩第14代当主、松平頼武様です。このような中、高松大学の学生は、2012年に発足した高松第15団の一員(ローバースカウト)として、玉藻公園に隣接する松平公益会の清掃奉仕、キャンプ事業の支援、あるいはボーイスカウト広報活動の支援などで活動しています。現在の学生数は、経営学部4名、発達科学部6名の計10名であり、ローバー隊長は経営学部の奥田直希先生です。目下の悩みは、1、2年生がいないことです。
今回の総会では、審議に先だって各種の表彰が行われましたが、公務で参加できなかった連盟長、頼武様の代理として、ご子息の副連盟長、頼昌様より表彰状がわたされました。表彰状を受け取ったカブスカウトやボーイスカウトなどの小さな隊員の皆さんの、誇らしそうな表情がとても印象的でした。一方、2023年度から少子化の影響などで、登録者、特にカブスカウトの登録者が急速に減少していることが大きな問題となりました。これまでボーイスカウト運動が果たしてきた役割を考えると、その損失はあまりにも大きいものに思えました。
高松大学の関係者の皆さまにも、このようなボーイスカウトを取巻く状況の変化をご理解いただき、ご協力を賜われれば幸いです。
末包 昭彦