天井裏の怪

それは、2月上旬の午前4時頃のことでした。自分が寝ている部屋の天井の裏から異音が聞こえるのです、なんか木材をひっかくようなカリカリという音が、断続的に。その後数日は、毎夜この音がしていましたが、これって一体なに?
霊のしわざ、ではどうもないらしく、なんらかの生物であろうと思われました。おそらく身は軽い、ミシミシとかの足音はしないし。音がするところを下からドンドン叩いてみました。いったん音が止んで静かになりましたが、しばらくするとまた音がするようになりました...。
一体アレはどのような生物なのか?最近、ハクビシンとかが天井裏へ入り込むことが多いそうですが、しかし、ネコ程度の大きさとすると足音がまったくしないのはなんかおかしい。それにさすがにその大きさの生物が入り込む開口部は我が家には見受けられません。なので、ネズミの疑いが大きい、ネズミであれば、床下の換気口の数cm幅の隙間からでも侵入可能らしいです。
さて、それでは、どのように駆除するべきなのでしょうか。放置しておくと、糞などによる被害があるらしいです。検索すると、「業者」のHPが山ほどヒットし、主な方法は捕獲器、毒エサ、忌避剤等であり、一部には「超音波ねずみ撃退器」なるものまでありました。しかし、どれもお金がかかったり、クリーンでない気がします。とりあえず、ネズミに出て行ってもらえば目的は達せられるので、果たしてその他の手段はないものか。
そこで当方が試みたのが、手元にあった「TV-DUMMY01」という、留守中宅でテレビの光を偽装する装置です。当方の場合、出張の時しか使わないので稼働率は低いのですが、これを天井の点検ハッチを開けて設置して、夜になったら電源投入してみました。「ネズミは夜行性で光を嫌う」との性質から、これを試みたのですが、果たして2日後から、午前4時頃のヤツの活動音はしなくなり、これ以降、今に至るまで、カリカリ音はまったく聞こえてきません(つまり、毎晩その時間にうとうとしながらも起きている...)。
これは、ネズミが光を嫌がって退散したと思っていいのでしょうか?だとしたら、(駆除方法としてほとんどヒットしない)「光作戦」、有効であると認定してもいいような。実は、この後、LEDセンサーライトとかを大々的に試すつもりであったのですが、とりあえず、当方宅は危機をいったん脱しましたので、どなたか、ネズミに悩まされている方におかれましては、「追試」をぜひお願いいたしたく。(正岡 利朗)