豆苗

最近、野菜不足を栄養士に指導されており、努めて野菜を摂るように心がけています(単に「心がけている」だけですが)。ほうれん草を茹で、サンドイッチに挟むなどしていたのですが、たまたまスーパーで見かけたのが「豆苗(とうみょう)」、値段が¥98と手頃なのでお試しで1つ買って帰り、早速食しました。おいしかったです。
パッケージには「残った根と豆を育てて再収穫!」なるフレーズとその方法が書いています。そこで容器に移し、風呂場で水をテキトーに換えていたら、確かに再収穫できました。切った茎の横から新たに茎がニョキニョキ伸びていき、これを毎日見ていると、実に癒されました。いや、最後は食べちゃうんですけどね。
さらに再々収穫も試みたのですが、2度目はあんまり元気に伸びません。そこで再び豆苗を買い足し、液肥を加える、日当たりの良い場所に移す、音楽を聴かせるなど、条件を変えて2度目の生育を促進させる作業にずいぶんハマってしまいました。まるで「理科の実験」ですね。しかし、再生のためには種自体に栄養分が残っていることがもっとも重要な条件であるらしく、結局どうも2回が限度のようです。
この豆苗を供給しているのは「(株)村上農園」という会社なのですが、興味があれば一度HPを覗いてみてください。地味なスプラウトについて、大量供給を可能とする技術力の高さ、そしてユーザーをハマらせるマーケティングの巧妙さ(知り合いの主婦は面倒なので再収穫などせず、とっとと捨てるそうですが)に「舌鼓を打つ」ことでしょう(正しい表現は「舌を巻く」です)。当方は以前、「(株)山西農園」という会社の「サプリ菜」という商品を育てる過程に関わっていたのですが、ネーミングはともかく、総合的に商品特性を勘案すると、豆苗の方に軍配が上がりますね...。(正岡 利朗)