「販売士」資格とはどのような勉強をするのですか。

「販売士」とは30年以上の歴史を持つ資格で、いわば「販売に関する知識を備えたプロ」であるとの称号です。
最近は顧客ニーズが多様化し、販売競争が激化しています。そこで、お客様に満足していただき、引き続き購入していただくことは非常に大切です。そのため、そこに働くビジネスパーソンに高い専門性が求められるようになりました。
対象とするビジネスパーソンとしては百貨店やスーパーなどの小売業はもちろん、卸売業や製造業でいろいろな販売に関する仕事をしている、あるいは将来就職したい人です。
特に、小売・流通業界ではコンビニエンスストア、ショッピングモール、量販店、アウトレットや駅なかモールなど新しい小売業態が次々にできています。
このような小売・卸売りを取り巻く環境の変化に対応した、販売技術を身につけるものです。
このような要求にこたえる人材を作るために販売士検定は「販売に必要な商品知識や販売技術、仕入や在庫管理、マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つ人材の育成」を目的としています。
それでは販売士3級、2級、1級の試験はどのようなものでしょうか。
【3級】販売技術能力を問う⇒小売店舗運営の基本的な仕組みを理解し、販売員としての基礎的な知識と技術を身に付け、販売業務を行うことができる。<対象:売場の担当者など>
【2級】販売管理能力を問う⇒小売店舗経営の仕組みを理解し、主として小売業の販売技術に関する専門的な知識を身に付け、販売促進の企画、部下の指導・育成等のある程度の、
管理業務ができる。<対象:売場主任、部課長などの中堅幹部クラス>
【1級】大学生での受験は難しいのですが、業務上必要な法律実務知識をビジネス全般にわたって持っておることを問います⇒小売業経営に関する高度の専門的な知識を身に付け、経営計画立案や財務・販売予測、部下の管理等についての適切な判断ができる。<対象:大規模小売店の店長や部長クラス、中小小売業の経営者クラ ス>
(丸山 豊史)