ジャワのヤシ砂糖を販売しませんか。

ヤシ砂糖とは
ヤシ砂糖は昔から製造されている郷土産品です。そのため、多くの種類があり、統一された分類方法は確立されていません。大分類としてココナッツシュガー(砂糖)とパームシュガー(砂糖)があります。ココナッツ砂糖は花もしくは花蕾から採集した花蜜であり、煮詰めると細かな粉末になります。それに対して、パーム砂糖は木の幹にキズをつけて採集する樹液から製造され、容易に大量の採集が出来るので価格を安くすることができます。しかし、ココナッツ砂糖のような細かな粉末にしにくく、通常は黒砂糖のように固まりで販売されています。また、味の点でおとり、質感等の品質・形状等から日本では受け入れにくいものです。このヤシ砂糖の特徴としては、GI値が35と低く、亜鉛、カリウム、リン等のミネラルが豊富な自然食品です。このようにミネラルが多いことのメリットは、脱力感、肌荒れ、味覚障害等が起きにくいなど、健康面で体に良いことはみなさん知っていますよね。写真1はインドネシアで買った500グラムのヤシ砂糖です。

GI値が低いヤシ砂糖
それにくわえて、GI値が低いのです。食事をすると、摂取したものは体内で「糖」になり血液中を流れます。作られた糖はカラダを動かすエネルギーとなります。しかし、急激に増えると「インシュリン」ホルモンが血糖値を下げようとします。インシュリンには脂肪を作り脂肪細胞の分解を抑制する働きがあるので、分泌されすぎると肥満の原因ともなります。そこでインシュリンの分泌を抑えるためには、血糖値の上昇がゆるやかな食事を取ることが必要です。この目安となるのが「GI値」です。GI値とは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計ったものです。ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、相対的に表されており、GI値が低ければ低いほど血糖値の上昇が遅くなり、インシュリンの分泌も抑えられます。GI値が35というのは、ブドウ糖とか家庭で料理に使われている精白糖のGI値が100とか110ですからGI値が1/3とずいぶん低く、食べても太りにくい優れた砂糖です。
ヤシ砂糖工場見学の様子
このヤシ砂糖工場を見学してきました。上の写真は県庁の人たちと一緒に工場見学に行った時の車列です。県知事こそいませんが、各部門の部長10人ほどが同行してくれましたし、車列の前後にはMPもいました。
上の写真は工場の中でヤシ砂糖を煮詰めている写真です。椰子の木から採集してきた液を女性が持っている鍋で煮つめています。
次の写真は椰子の木に取り付けて液を採取している壺と採集された液です。下の写真は煮詰めて固体になったヤシ砂糖です。それを手でこねて精白糖にしているようです。この後、乾燥しサラサラになったヤシ砂糖をビニール袋に入れたものが一番最初に見せた現地で販売されているヤシ砂糖商品です。ただし、このヤシ砂糖商品は虫の死骸が入っていたり、砂が紛れ込んでいたりで、日本では品質の面で販売しにくいものです。どうですか、生産工程と販売ルートを見直し日本で販売できる商品品質にして、販売してみませんか。 (丸山 豊史)