漆塗り体験

昨年度に引き続き、本年度も漆塗り体験を実施しました。皆さんは香川漆器をご存知でしょうか?良くご存じない方々も多いのではないでしょうか。今回は学生さんに香川の伝統的工芸品を知っていただくべく、香川県漆器工業組合さんが行っている「ふるさと体験交流事業」の一環として、香川漆器の技法である蒟醤(きんま)の体験をさせていただきました!
上の写真は伝統工芸士さんが持って来てくださったお手本です。蒟醤は何回も塗り重ねた表面を刀(けん)で文様を線彫りして、そのくぼみに色漆を充填する技法です。それでは実際に体験した作業を見てみましょう。
①下絵を描いて、それを漆の板に転写します。
②転写した下絵の線を刀で彫ります。上の写真は工芸士の方が彫り方を指導してくださっているところです。
下の写真は実際に学生が彫ったものです。

みんなさん集中して作業をしています。
最後の仕上げである色漆の充填は職人技が必要な作業なので伝統工芸士さんが行ってくださいます。仕上がりが楽しみです!
最後に伝統工芸士の方たちが香川漆器についてお話をしてくださいました。
下の写真はその時の様子です。
本当は仕上がった作品の写真を掲載したかったのですが、残念ながら間に合いませんでした・・・
完成品を見たい方は後日、川崎研究室にいらしてください!
参加した学生たちは、とても楽しそうに作業をしていましたので、また体験学習をさせていただきたいと思います。香川漆器について詳しく知らない学生が多かったので、地元の工芸品について学べる良い機会となりました。
最後になりましたが、初心者の学生や教員へ懇切丁寧にご指導してくださった香川漆器伝統工芸士の方々、本当にありがとうございました。(川崎紘宗)