コメドラのススメ

みなさん、新学期が始まってあたふたしてますか?当方はもちろん、授業の準備やら、学生課の業務担当やらであたふたしております。今年度は「防犯対策・交通安全講習会」の講師も一部担当することになり、その準備も加わり、いつもより余計に回しております状況です。今回はその模様をお伝えします。
毎年、この講習会は高松北署の方に依頼しているのですが、香川県下での若者の死亡事故多発で何か対策を立てねばということで、香川県警から当方に「コメンタリードライビング(言語報告運転法)の実践をぜひ進めていただきたい」と依頼が来ました。当方としても、本学の学生が事故に遭わないで済むならばそれに越したことはないので快諾し、準備を整え4月6日に臨みました。まずは北署の方による防犯の話、同じく北署の方による自転車事故の話と続いて、1時間のうち残り30分が当方の出番で、タイトルは「交通事故減少とマナーアップをめざして」です。
15分ぐらいをかけていろいろ前置きを話し、いよいよコメドラについてです。コメドラは、「実際の路上で、自分の目に入るモノや次の場面を報告しながら運転する」ことで、声を出すことにより「運転行動の明確化」が期待でき、何度も繰り返しトレーニングすることで、危険予測やマナーアップの技術向上になるのです。ただし、初心運転者にいきなり路上で実践せよというのは無茶なので、まずは映像によりトレーニングしてみようということにしております。
そこで、1分間の「栄養のある(コメントの対象になる危険源が多数ありトレーニング効果の高い)映像」を流して、「面倒くさいし恥ずかしいけど、頑張ろう!」と、参加者全員でコメドラをしてみました。その後、ハンドボール部の学生さんに代表でトライしてもらい、1度目よりは2度目、3度目と慣れるにつれ要領を覚え、だんだん声が出てくるのを実感していただけたと思われます。ちょうど1時間となり、いい感じでお開きになったわけですが、参加されたみなさんにおかれましてはお疲れさま。とくにハンドルを握られる学生さんは、今後4年間、無事故でよろしくお願いします。
なお、この模様はKSB瀬戸内海放送、四国新聞、読売新聞等のメディアに取材していただき、KSB瀬戸内海放送ではその日の夕方のニュースで取り上げられましたが、単なる大学での講習会にメディアがわざわざ取材しにきたのは、当方が「交通安全教育の大家」だからなのです、えっへん。(正岡 利朗)