この秋のことです。米びつ(ハイザー、ライスストッカーとも言います)の排出口に何かモノが詰まっているらしく、ボタンを押しても米が出にくくなっていました。そこで、これを取り除くべく、排出口に手を入れて、そのモノ、紙片を取り出した際に、ついでに米を補充しておこうと上蓋を開けてみると、あらびっくり、数匹のガが飛び出してきました、と言っても勢いよくではなく、ロクに飛べない、すぐに飛ぶのを止めてしまう、ちんまいガです。つまり、米にムシが湧いたわけです...。
これまでにも何回かムシを湧かせたことはありました。学生時代に一人暮らしを始めてからすでに30年以上が過ぎていますが、数回はありました。ただし、いずれも「コクゾウムシ」という甲虫でした。なので、ガは今回が初めてです。検索すると、こいつの名前は「ノシマダラメイガ」、幼虫で4週間ぐらい、蛹から成虫になって1週間程度の寿命であるとのことです。儚いイノチですが、こちらとしてはキモチ悪いですな。どこから混入したのかについてはよくわかりません、いろいろな可能性は考えられますが...。
で、除去に勤しんだのでした。米びつ内に残っている米を全部ザルに排出して、混入している繭を除去。米びつの縁に隠れている成虫を除去。もちろん、ローテクの目視・手作業であります。まぁ、あらかた除去できたということで、これを米びつ内に戻し、新たに米を補充し、今後の消費に備えた次第です。ちなみに最近は、メインの米である、ふるさと納税で取り寄せた「茨城産コシヒカリ」に、地元ドラッグストアで購入した「熊本産餅米」と、通販で取り寄せた「高知産香り米(ヒエリ)」を約5:1:1でブレンドして炊飯し、食しております。
さてさて、そのときに完全に除去できていたらよかったのですが、成虫はすでに卵を産み付けていました。それが続々と孵っているようで、最近では、米を洗う前に、幼虫の除去を行うのが毎回のルーティンになってしまっています。米びつ内のコメは残り6合程度、あと少しの辛抱です(と、思いたい)...。
(正岡 利朗)
なお、ノシマダラメイガについて学習したい方には、以下のページがお勧めです。
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nfri/yakudachi/gaichu/zukan/28.html