中小企業家同友会入社式

平成26年4月1日午後、サンメッセ香川にある香川産業頭脳化センタービルにおいて、香川県中小企業家同友会(会員数約1,400名)の合同入社式が開催されました。
出席者は新入社員53名と会員企業23社の代表者、来賓として高松市長の他、香川大学、高松大学・高松短期大学、徳島文理大学、穴吹専門学校からそれぞれ招かれ、本学からは私が学生支援部次長(キャリア支援担当)として出席しました。当日は天候に恵まれたうえ、満開の桜が新入社員の門出を祝福しているかのようでした。
入社式は、昨年も4月1日に行われ来賓として参加しましたが、今年は次の二つの理由で、昨年とは気持ちが少し違っていました。一つは、今年は本学の大学と短大の卒業生各1名が出席していたことです。他の一つは、祝辞を述べなければならなかったことです。
案内されて会場に入り卒業生と目が合うと、二人ともはにかんだ表情で会釈をしてくれました。式場なので傍に行くことも、声をかけることもできませんでしたが、温かい、気持ちが通った瞬間でした。と同時に、二人とも学生時代より心なしか頼もしく見えました。実際、新入社員の紹介では、堂々としており、成長していることが伺えました。
式典は川北代表理事の挨拶、大西市長の祝辞に続いて私が祝辞を述べました。祝辞では、イタリアのサッカーチーム、セリエAで活躍中の長友佑都選手が、著書の「上昇思考」で書いている「ポジティブシンキング」という言葉について、自分の体験談を交えて話しました。サッカーの名門高校に入ったが、体も小さく「大勢の中の一人」にすぎなかった長友選手が今の地位を築いたキーワードの一つが「ポジティブシンキング」であったこと、新入社員と同じ世代で共 感できるものがあると思ったこと、そして私自身が若いころにこの言葉を実感したことがあったからです。新入社員の皆さんには、これからの人生で困難に直面した時、この言葉を思い出して乗り越えていって欲しいものです。
式典が終わって退席するとき、何人かの新入社員が会釈で見送ってくれました。中小企業家同友会の会員企業に入社した全新入社員が、それぞれの会社で活躍することを心から願うものです。(末包 昭彦)