平成25年度の入学式が、4月2日、体育館において希望に満ちた若やいだ雰囲気が感じられる中、厳粛に行われました。今年は大学・大学院・短期大学合わせて274名の学生を新たに迎えました。
心配していた雨もそれほどではなく、学内の桜の花は丁度満開の時期と重なり、さながら小雨に煙る桜といった風情のある趣に見えました。3月19日に学位授与式を終えて卒業生を送り出し、春休み期間とも重なって学内が寂しくなっていただけに、キャンパスは新たな仲間を迎えて一挙に華やいだ雰囲気になりました。私にとって、昨年度の入学式は着任直後であったため、全てが慌ただしく過ぎてしまいましたが、今年度は、入学式の素晴しい雰囲気を肌で感じ取ることができました。
また、昨年度は若い学生と一緒に学んだり、行動することで大いに若返ることができました。友人や知人には随分冷やかされましたし、羨ましがられたこともありました。
このような中、学生から教えられたことも沢山ありました。若いが故の感性や物事に対する自由な発想など、多くの刺激を受けたし、勉強になりました。更には、学習するたびに急激に成長する学生もいて大変驚かされました。企業観察実習で会社を訪れた際、学生の自由な発想から生まれる鋭い質問に立往生する説明者の姿や、実習の成果を発表するたびに、プレゼンテーションの能力が飛躍的に向上した学生が何人もいたことなどは極めて印象的でした。
このようなことを思い出しながら、入学式を見つめていると今年度も学生と一緒に学び行動できる、そして喜びを分かち合える幸せを感じることができました。入学した274名の学生の成長が楽しみであると同時に、学生を預かる責任の重さを実感した入学式でした。(末包 昭彦)
平成25年度入学式