むれ源平石あかりロード2022         ~ 準備そして実施 ~

経営学部の学生が、3年振りに開催された「むれ源平石あかりロード2022」(石あかりロードと称す)を支援したことについては、9月6日に高松大学・高松短期大学公式ホームページに掲載しました。その後、第6回のオープンキャンパス(9月17日)で活動の様子を紹介したところ、保護者の方から次のような感想文が届きました。「ボランティアというとただ手伝いに行く認識であったが、お話をお聞きし衝撃を受けました。 事前準備が念入りにされて、地域に密着した社会貢献がなされていて、我が子も入学出来れば ぜひ参加してほしいと思いました。」とありました。このようなことから準備段階の話を書きました。
今回の石あかりロードの第1回実行委員会は3月に開催されました。コロナ前は、第1回の開催は1月下旬でしたから、2か月遅れです。それだけ、開催できるかどうか分からなかったのです。開催が決まったのは、高松まつりの実施が決まった後の実行委員会(5月下旬)でした。実施要領はこれからという状況でした。学生には、4月のオリエンテーションで、開催できないかもしれないことは話していましたが、準備だけは進めていました。開催に備えて、石あかりロードの歴史、庵治石、源平合戦の史跡などをインターネットや資料などで調べてレポートを提出させました。開催が決まった後は、6月中旬の源平史跡の研修、石材会社での制作体験、石の民俗資料館の研修と続けて実施です。

それだけではありません。車両の案内・誘導も必要です。警備会社にお願いして実習を行いました。実行委員会にも全員が参加しました。石工さんをはじめ、様々な職業の人で構成されている実行委員会の雰囲気や石あかりに対する想いを肌で感じて欲しかったのです。会場の清掃にも参加しました。開催前日の9月1日には、夕方から約100点の展示作品の説明と、点灯などの準備状況の確認です。この時は、最後の10分間で大雨に見舞われました。懐かしい思い出です。

このような準備を経て、9月2日からの本番を迎えました。今回は開催が微妙であったこともあり、ボランティアの募集はありませんでした。高松大学生20名がすべてです。学生の役割は、人が触れた作品の消毒と車両の案内・誘導です。触れたり乗ったりすることができる作品5つとガチャガチャ1つの案内と消毒は、女子学生が2人ペアで担当しました。男子学生は、全員が駐車場の案内・誘導でした。コロナの感染防止と来場者の安全確保という、活動の中心となる重要な部分の担当です。開始当初は声も小さく、消毒や車両誘導のタイミングが中々合わなかった学生も、徐々にその要領がわかって、絶妙のタイミングで仕事をこなしていました。赤いTシャツが輝いて見えました。そのような学生に対して、来場者から「ありがとう」「お疲れ様」など多くの感謝や励ましの言葉がありました。

イベントには、2日が1,000人、3日が5,000人、4日が3,000人と予想以上に多くの来場者が見え、3年ぶりの石あかりロードを楽しんでもらうことができました。
3日間を終えて、ロードハウス前に集合した学生の表情は、実に晴れやかで充実したものでした。9月21日に開催された実行委員会では、参加した委員全員から学生への感謝とお褒めの言葉がありました。また、来場者からも多くのお礼と励ましの言葉をいただいたことは、ホームページに記したとおりです。

末包 昭彦