ミステリーと言う勿れ

歳を取ったなぁ…と、しみじみ感じるときってあるでしょ !?

例えば、立ち上がるのに「よっこらしょ」って言ったりテレビ画面にツッこみを入れ自動販売機に話しかけたりする自分に気づいたときとか、本を読まなくなったどころではなく漫画も読まなくなったと聞かされたときとか。

「テレビも見ないし新聞も読まないのなら情報(news)はどこから得ているの?」と聞いたら「YouTubeですけど…」と、このじいさん何を今さらと怪訝そうな顔をして学生が答えたときもそう。ロシア独立系調査会社のレバダセンター(Levada Center)が80%越という大統領の高い支持率を「教育水準が低く、高齢者で、地方都市に住み、所得が低い人たちにとっての情報源はテレビ。プロパガンダやデマに満ちた国営テレビ」を見ている人たちの支持…とした分析(2022.4.10(日)21:00-21:55『サンデーステーション』テレビ朝日)には複雑な思いがしたなぁ。

「視聴率」が番組評価の物差しにならなくなって久しいですよね。NHKでさえ、朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(月~土8:00-8:15)の第109話(2022.4.5(火))が同時放送と見逃し配信サービスでこれまでのドラマ全ての中で最多視聴数(!)を記録したとか発表(2022.4.11(月)スポニチAnnex)してましたよ。時代は移ろってますね。

ところで、売り上げが伸び悩むフジテレビで配信新記録を達成した久々のヒット作『ミステリーと言う勿れ』(2022.1.10-3.28月曜日9:00-)。見てましたか?ハマりましたよね!小学校の先生を目指す大学生の 久能 整(くのう ととのう。菅田将暉)君がなぜか事件に巻き込まれ、持ち前の観察力を駆使し解決する話。登場人物もキャラが立っていてめちゃくちゃ面白かった。私なんか本屋さんにダッシュして原作漫画10巻全部とついでに『自省録』も一緒に大人買いしてしまいましたよ。

…などと気持ちよくしゃべっていると、早くから酩酊つっぷし画面でははげ頭のてっぺんしか見えてなかった志度町のM氏がガバッと顔を上げ、「それは警視庁が不甲斐ないからや。コナンくん、金田一耕助、明智小五郎然りや。警視庁がしっかりせんけん探偵の出てくる隙間があるんやがな。シャーロック・ホームズもエルキュール・ポアロもそうや。スコットランドヤードが仕事せんからやで。『科捜研の女』(テレビ朝日、木曜日20:00-)season21は4月7日に終わってしもうたけど、やっぱり京都府警が一番やで!」と言うだけ言ってまた頭のてっぺんしか見えなくなった(何のこっちゃ !? と思う方は「いつかユキチ」2021.11.12掲載の「警視庁vs.京都府警」をご覧ください)。そんなこんなで、今日のオンライン飲み会はお開き。

感染者数が下がらないなかで新学期が始まり、月末には職域で3回目のワクチン接種の予定です。変異株のことを気にするときりがないものの、5月の第1週には国内の93%がBA.2に置き換わるとした国立感染症研究所の推定も気になりますし、XEのまん延も気になるところです。この世の中、いい加減にしてほしい事が多いですよね。

平 畑 博 人