マーケティングの利用術

まずは,新入生の皆さん,大学(もしくは短大)にはもう慣れてきたでしょうか??
私は高松大学に来て4年目になりますが,実は,まだまだ香川の道路や町の名前についてはうろ覚えな状態です…そもそも,高松市って広すぎますよね,町の名前も多すぎます…。
さて,私はマーケティングを専門として日々頑張って研究しているのですが(←よくこのあたりの点について忘れられてしまいます),マーケティングって企業よりも他の場所で使うことができる点についてはあまり知られていないように思われます。
例えば,この時期だと自己紹介なんかにも有効です。
①自分とはどのような人間であるのかについて分析する。
(例)私は,とてもおしゃべりである。
⇒②それをうまく相手に伝えて,自分とはどのような人間であるかを理解してもらう。
(例)「早口言葉が得意です!実際にやります!!東京特許許可局局長……」
⇒③お友達になる!
…まあ,こんな形ですかね(ちなみに,私は早口言葉が得意であるというのは本当のお話です。挑戦者求ム!!)。
これは企業においてマーケティングをするときに使っている方法とほとんど変わらないのではないかなと思います。
ポイントは,「正確に自分(企業であるならば製品)を相手(顧客)に伝える」という点ですね。
もっともっと生々しいお話をするならば,今はやり(?)の婚活でも有効なのがマーケティングだとも思われます。
①自分が相手にどのような条件を求めているかについて分析する。
(例)年収は○○円以上,背は…。
⇒②そのような相手が本当にいるかどうかについて分析する。
⇒③そのような相手がどのような人物なのかについて分析する。
⇒④そのような相手に出会える場について分析する。
⇒⑤そのような相手とどうお付き合いしていくかについて分析する。

…これも企業の行うマーケティングと変わらないことだと考えられます。
ここでポイントになるのは,「自分(企業)がどのような人間(企業)であるかを確認すること」,「自分の狙える市場(人)を的確に選定すること」と「その狙ったターゲットがどのような層(人)であるかを正確に分析すること」,そして,「相手に合わせることも大事」だということです。

「自分が自分が!!」と,以前書かせていただいた,コンセプトのようなものを主張することも大切ですが,よーく相手を見て,その相手に合わせる(←別に,自分を封印して可愛い可愛い女の子を演じろというわけじゃないですよ?),というよりも一緒に何かを作り上げていくように共感していくことも必要なのではないかなーと思います。企業におけるマーケティングでも,企業だけが何かを顧客に与えるのではなく,顧客と企業が何かを一緒に創造する『価値共創』という考え方が取り入れられているのですから。
「マーケティングなんて企業に就職してしか使わないんでしょ?」なんて思わず,いろんな面で有効に利用してみてください!
……ちなみに,時と場合によってはマーケティングが全く有効ではないというか,害になることもあります。どんな時にどんな害が起こるのかについては,皆さんで考えてみてくださいね。(竹内由佳)