30年という「時代の変わり目」に

はじめまして。4月より高松大学経営学部のメンバーに加えていただきました。どうぞこれからよろしくお願いします。私は、5歳から大学卒業まで、高松市で住んでいました。そして、30年ぶりの高松市での生活は、まさに、「浦島太郎」状態になっているところです。

さて、今回は、私の大学生時代の夏休みの思い出について書きます。このイラストを見てください。これは「故郷の風景心のうた」というテーマで、私が描いたものです。

1988年(昭和63年)4月10日、瀬戸大橋が開通しました。その結果、高松と宇野をつないでいた連絡船の一つ(讃岐丸)だけが、瀬戸大橋観光船として残ったそうです。この年の夏休みは、毎日運航していたように記憶しています。たくさんの観光客を乗せ、高松駅を出発し、瀬戸大橋付近まで行き、また高松駅に戻ってきます。そして、ここにはたくさんの学生アルバイトが切符切りや雑用係として乗船しており、そのうちの一人が私でした。当時、ついに完成したその瀬戸大橋を毎日のように眺めての感激と、乗ってくる全国からの観光客の服装等がとても「垢ぬけている」ように思え、眩しかった夏になったことを今でも覚えています。もう、30年以上前のことです。スマートフォン片手に、「映える」場所に人が陣取るなどは、もちろんありません。それは、それは、みんな夢中で瀬戸大橋を見上げていました。

さあ、これから30年後にはどんな社会が待っているのでしょうか。私たちは今、いろいろな意味で「時代の変わり目」に立ち会っているような気がしています。その中にあって、何より、この世界を、これからを、学生の皆さんと伴走していきたいと決意しております。

まずは、8月22日のオープンキャンパスにて、「未来の塊」である高校生とお目にかかれることを今から楽しみにしているところです。是非、30年後の未来について、一緒に考えてみませんか。(神部順子)