ただ一つの、揺るがないもの

突然ですが、皆さんはゲームって好きですか?もちろん、大学の教員だってゲームぐらいはするものです!!た、たぶん・・・。
特に、私には小学生のころから大好きなゲームのシリーズがありまして・・・
ちょうど最近、その大好きなゲームのシリーズに関連する驚くニュースがありました。
「ウィンキーソフトが自己破産申請へ・・・負債総額は約2億5000万円の見込み」
帝国データバンクは、11月30日、ウィンキーソフトが11月10日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと報じている。
報道によると事後処理は、弁護士法人オルビスに一任されており、負債総額は約2億5000万円が見込まれている。
同社は、人気ゲームソフト「スーパーロボット大戦」シリーズの所期作品や「聖霊機ライブレード」などのゲームソフト開発を開発していたが、近年はヒット作に恵まれておらず、資金繰りが悪化して事業停止となったもようだ。
なお、2014年3月にはiOS向けパズルゲームアプリ「RUSHMONEY(ラッシュマネー)」を配信開始するなどスマホゲームにも進出していた。
何気なく見ていたニュース記事の中にこの話を見つけて、すごく驚くと同時に、私も世のゲーマーさんたちと同じように「わあ、今もまだウィンキーってあったんだ・・・」と思ってしまいました。しかし、一時代が終わった空気を感じますね・・・。
ここまで読んでくださった方にはおわかりかと思いますが、私の好きなゲームシリーズは、このウィンキーソフトも関わっていた「スーパーロボット大戦(略してスパロボ)」なのです(今回のブログのタイトルも、スパロボのサブタイトルっぽくしてみました!)。
どれくらい好きなのかを説明するために、これまでにプレイしたスパロボのタイトルをゲームのハードごとに並べていきますねー。長くなるのでタイトルはできるだけ略します。

スーパーファミコン:第3次、EX、第4次S、魔装機神
セガサターン:F、F完結編
PS:コンプリートボックス、α、α外伝、新スパロボ
PS2:第2次α、第3次α、IMPACT、MX、スクランブルコマンダー、スクランブルコマンダー2、OGS、OG外伝、Z
PSP:A、第2次Z(破界編、再世編)
ゲームボーイアドバンス:D
DS:W、K
3DS:UX、BX(←最新作)
・・・とまあ、超が付くほどのヘビーユーザーなわけです。女性では珍しいのか、よく高校生の頃なんてネタにされていました。(ちなみに、先ほど紹介したニュースに出てきたウィンキーソフトは、FやF完結編を最後にあまり関与しなくなっていたようですね。
魔装機神シリーズがPSP等で復活した際、久しぶりにウィンキーソフトの名前を聞いたのがこの数年来の出来事だったように思えます。)
このようにスパロボシリーズは1991年にスタートしてから2015年現在まで数多くのシリーズが販売されています。これほどまでに長い間愛されているのには、もしかしたら何か意味があるのではないか・・・と思いませんか?
私が(研究者ではなく、一人のファンとして)考えるスパロボの大好きなところは、
・シナリオで熱血出来る!ところ。
・味方側の抱いているイデオロギー(既存の悪い奴らへの反抗!)に共感できるところ。
・いろいろな作品のキャラクターが作品の柵を越えて意味不明な会話をしているところ。
などなど他にもありますが、とりあえずこのあたりのことが挙げられそうです。
世の中には色々なモノやサービスがあります。売れているモノやサービスには売れる理由があって、売れていないモノやサービスには、売れない理由があるに違いないわけです。私が(研究者として)考えるスパロボシリーズが長い間愛されている理由には、スパロボには「ぶれない何か!」があるからではないかと思われます。
その「ぶれない何か!」には、マーケティングの世界では「コンセプト」なんていう風に名前が付いています。
「製品コンセプト」とか「マーケティング・コンセプト」など「コンセプト」にもいろいろあるのでここでの説明は省きますが、とにかく、どんなことがあっても「ぶれない何か!」があれば、長い間愛されることになるのではないかと考えられます。

スパロボの持つ「ぶれない何か!」は、例えば、「熱血!」であったり、「あり得ないキャラクターの共演(饗宴?)」であったり、「既存の権力への反抗」であったりするのではないでしょうか。
その「ぶれない何か!」があることで、その「ぶれない何か!」に魅かれた人々を虜にしていく・・・ということですね。
逆に、魅力がないと見なされてしまうモノやサービスには、「ぶれない何か!」がない、もしくは見えにくいのかもしれません。
その「ぶれない何か!」を見えやすくしてあげることが、広告だったりテレビCMだったりと、まさしくマーケティングに関係することだったりするのです!

しかし・・・こんなことを言っている私自身、きちんと「ぶれない何か!」を持つことできてるのかな・・・と思う毎日です。
皆さんも、ロボットやマーケティングの話などで盛り上がりたいときは、ぜひぜひ研究室を訪れてくださいねー。(竹内由佳)