夏の風物詩といえば

夏の風物詩といえば……やっぱり“スイカ”ですね。今年は記録的な猛暑に襲われ、熱中症予防のために、こまめな水分補給が欠かせませんが、そんなときにもスイカは大活躍。スイカは約90%が水分ですが、利尿作用のあるカリウムが多く含まれ、腎臓病予防や夏バテ予防に効果があることはよく知られています。しかし、スイカのすごさはそれだけではありません。先日テレビ番組で、“スイカダイエット”なるものが紹介されました。この“スイカダイエット”は、「スイカ400gにきな粉30gをふりかけて毎日食べるだけ」という超簡単なダイエット方法。スイカには、血行を良くして新陳代謝を活発にする効果があるスーパーアミノ酸のシトルリンが含まれていて、きな粉といっしょに摂取することで、さらに血流改善、脂肪燃焼効果が高まるのだそうです。

ところが驚いたことに、おすすめは果肉よりも白い部分だとか。そういえば、中国では白い部分を炒め物や漬物にして食べますし、種もおやつ感覚でよく食べています。スイカの種はタンパク質と脂肪が豊富で、動脈硬化の予防にもなるそうです。子どものころ、スイカの種を食べると「虫垂炎になる」とか「おなかの中で芽が出る」なんて聞いたことがあるけど、もちろんこれは迷信。果物にしても野菜にしても、皮や皮の近くの部分に栄養があるんですね。「普段当たり前のように捨ててしまっているものにこそ、価値がある」ということですね。“目からウロコ”です。ところで“スイカきな粉ダイエット”ですが、これがけっこう美味しいんです。きな粉好きのうえに、根っからのものぐさ人間でもある私に、うってつけのダイエット方法です。「これなら続けられそう」と喜んだものの、スイカは夏の食べ物……しかも、今年は猛暑の影響で値段が高い! 楽して痩せようなんて、ダイエットはスイカみたいに甘くはないですね(笑)。

(稲井 富赴代)