季節はもうすっかり秋ですね~
秋と言えば大学祭のシーズンです。高松大学でも10月11日と12日に大学祭が行われました。例年は2年生のゼミで模擬店の損益計算書を作成するお話をブログに載せているのですが、今年は1年生のゼミで損益計算書を作成したお話をしようと思います。
今年の1年生の模擬店ではきちんと取引が記録されていたため、損益計算書の作成がスムーズに進みました。それで、今回、注目したいのは1年生が採用した販売記録の保持の方法です。模擬店の注文を受け付ける場所には以下の写真のようなものがおかれていました。
これでどうするかというと・・・・
まず、計画段階で設定した販売数量から前売券による販売分を差し引いた数だけ紙片を用意します。これを学祭当日に、前売券による販売が行われると 上記の写真のカードラックに前売券を刺し、現金による販売が行われると用意しておいた紙片を刺します。このようにして、前売券による販売数量と現金による販売数量を記録します。
この方法のメリットは、製造と販売に忙しい大学祭の最中に紙に文字で記録をとるという手間が省けます。また、忙しさのために、記録を付け忘れる可能性を小さくすることができます。この方法を採用したので、過去、最も正確な取引記録を確保することができました!!
でも、みなさん、なぜそれほどまでに正確な記録にこだわるのか疑問に思われるかもしれません・・・
正確な売上高が把握できれば、領収書等に記載されている材料の仕入などの金額を差し引くことにより利益算定ができます。
そんなの当り前じゃないか!と思われるかもしれません・・・・
大学祭の模擬店ですので、通常であれば算定した利益額が手元の現金有高と一致するはずなのです。ところが、一致しないことが多々あるのです。この不一致を把握することが、大学祭での損益計算の目的の一つなのです!(これ以上のお話は難しくなるので授業で話しましょう!)
今回の1年生のゼミではこの不一致の額が200円出ましたが、幸いなことに(笑)手許現金の方が多かったため営業外収益(雑益)が発生しました・・・
来年の大学祭では、計算上の利益額と手元現金の有高を一致させるべく頑張りましょう!!(川崎紘宗)