販売研究会

昨年11月に、小売業や流通業の基礎的なことを勉強してその成果を販売士検定の合格につなげることを目的に、販売研究会というサークルを立ち上げました。
この目的にもある販売士は、日本商工会議所が実施している「流通業界唯一の公的資格」で、社会からも高い評価を受けており、また経営学部としても取得を推奨している資格の一つです。検定試験は、販売に必要な商品知識や販売技術、仕入れや在庫管理、マーケティングなど、より高度で専門的な知識を持つ人材の育成を目指した内容となっており、経営学の基礎的事項を学ぶ上でも非常に有益と思われます。レベルは、経営計画を立案し、総合的な管理業務を遂行できる1級、ある程度の管理業務を身につけ、かつ部下を指導できる2級、販売員としての基礎的な知識と技術が身につく3級の3つに分かれています。
研究会は、当初、ゼミの1年生5人のみという状態でスタートしましたが、サークルの代表である武田宗大君(経営学部2年生)が、今年2月の販売士検定3級に見事合格しました。この嬉しい成果が転機となって、新年度には新たに1年生4名、留学生2名がメンバーとして加わり、6月から本格的に活動を開始しました。活動開始にあたり、販売士検定に精通している高松商工会議所の大西理之氏から、販売士の目的、企業での扱い、受験勉強の要領等について、経験談も踏まえて貴重な話を伺うことができました。
活動は、毎週水曜日の5校時に集まり、問題を数多く解くという要領で実施しています。問題と解答は、過去の問題集から学生が事前に作成し、当日は解答終了後に作成担当者が模範解答を示します。その際、努めて問題の背景や関連事項についても説明し、幅広く知識を習得するようにしています。
このような要領で活動を進めていけば、小売業や流通業に関する基礎的な知識が身につくだけでなく、販売士の合格者も増えることが期待できます。今後の活動が楽しみです。また、多くの学生の参加をお待ちしています。(末包 昭彦)
追記:この原稿を書いている時、7月に実施された販売士検定試験3級に、メンバーの一人である留学生の施暁娟さん(シギョウケン、大学院1年生)が合格したとの朗報が飛び込んできました。