これまでの私の担当箇所で、私の趣味について触れてきた(プラモデル製作やマンガ、ドライブなど)わけですが、多趣味な私にはまだまだ趣味があるわけでして。
たとえば、料理なんか大好きです。……キャラクター的には「え?料理できるの?大丈夫?」と言われやすいのですが、長年続いている趣味ではあるかと思います。
いや、味も大丈夫ですから!!本当ですから!!!
え、ええと、その中でもレシピ本を集めるのが好きでして、こんな本も持っています。(横にいるのは、研究室にいるぬいぐるみの黒ウサギさんです。)
この本、知る人ぞ知る「神戸元町高架下(通称モトコー)」をフラフラしていた際に、古本屋さんで見つけたものです。なんと!発行年日は昭和14年(1939年)!!中身はこんな感じです。
カラーページもあるのですが、写真というより絵ですよね。
テーブルマナーについてのページでも、当時の情勢のせいなのか着物を着ているという…。言葉遣いも旧かな遣いなどが入っているし、計量単位がなぜか匁だし…と非常に現在を生きる私たちにとって、この本は読み辛いのですが、レシピに従って作った料理(たぶんカステラかなにか)、美味しかったですよ~。
そして、これら以外にも「当時と今って違うんだな~」と感じた点が多々ありました。
たとえば、昭和14年の主婦の方ってとても機敏に動いて、とても旦那様思いだったようですよ?
だって、「お腹を空かせた旦那様が帰ってきてちょっと休憩している間に、粉から麺類を10分くらいでつくってお出しすることができる」というハイスペック!!
絶対私には無理だなあと感じました…というか本当に可能なのか…。
他にも、昭和14年にはまだこんな箇所がレシピ本に存在しています。
(解体工程を載せたら、いろんな人から怒られそうだったので、モザイクをかけておきました。)なんと、「鶏のさき方」が載っているという…昔の花嫁修業では、このような作業も出来なければいけなかったのでしょうか?まだお肉屋さんで鶏肉を買うよりも、家々で飼っている鶏を…という家も多かったということでしょうね。
そこで私が感じた疑問は、「いつの時代になれば、鶏のさき方の箇所がなくなるのか?」ということ。で、つい最近買ってきました!!今度は昭和43年発行です!
さき方以前に、「つぶし方」から載ってるという…うーん、いつになったら鶏肉はお店で買うものという考え方になるのでしょうか?
でも、これもマーケティングに関連していますよね。だって、みんなが欲しい情報が載っていなければ、こんな本は売れないわけです。売れるためには、その時々の経済背景や慣習、文化を反映させた本であるとか商品であるとかを作っていく必要がある=マーケティングだ!ということなのです!
料理のレシピ本一つをとっても、当時の文化やマーケティングなんかを考えることが可能なのではないでしょうか?
みなさんも例えば、「なんで今、AKB48が売れるんだろう?」「なぜ、EXILEがこんなにブレイクしているんだろう?」と思えば、それをきっかけにマーケティングの世界に足を踏み入れることができるかもしれませんよ?(竹内 由佳)