「未来の世界のネコ型○○?」

皆さん、初めまして。この春から高松大学でお世話になることになった日笠倫周です。よく聞かれるのですが、名前の読み方は「みちのり」です。私の専門はマーケティングや流通といった、所謂「市場」側のお話です。
いきなりブログを書けと言われ何を書いたらいいのかわからないので、自分の専門と関係しそうな最近気になったニュースをとりあげようと思います。そのニュースとは「ロボネコヤマト」の実証実験が開始したというものです。ググればでてくるので気になった方は調べてみて下さい。
クロネコヤマトといえば、今年に入って「Amazonの利用増加に伴って現場が悲鳴をあげている、事業の見直しをおこなう」って感じでニュースになりましたよね。私もAmazonさんにはとてもお世話になっていますし、同様に商品を届けてくれるクロネコヤマトさんにもとてもお世話になっていたので、「今までほど便利じゃなくなってしまうのか….残念だけど仕方ないな」って気持ちになりました。そんな時にこのニュースを見たので結構衝撃的でした。
さて、このロボネコヤマトのサービス、自動運転システムの利用、通知システムの利用、仮想モールと買い物代行サービスなど色々てんこ盛りですが、僕自身が「なるほどなぁ」と思ったのはセルフサービスの利用でした。顧客が自分でボックスの中から荷物を取り出す、言ってしまえば動く宅配ボックスですね。皆さんは、セルフサービスの利用に特に違和感をもってないかもしれません、チェーンの珈琲店やIKEAなど、上手くシステムの中にセルフサービスが組み込まれていますよね。
フルサービスではなく部分的にセルフサービスを導入することは、雑に言ってしまうとコストの削減に繋がります。大体の場合、セルフサービスの導入は人件費の削減に繋がります。現状、クロネコヤマトの大きな経営上の問題は「人」が足りないことだと思います。それを自動運転システムという最新技術の導入とセルフサービス導入により人手不足という問題を「上手く」解決しようとしています。
私自身、宅配サービスにセルフサービスの要素が入り込む未来など考えたこともありませんでしたが、技術の進展と共に色々なことが可能になるものだととても驚きました。積載効率や駐車の問題などはありますが、世界に類を見ないほどの宅配サービスを生み出したクロネコヤマトの経営には、ただただ感心するばかりです。
ロボネコヤマトの実証試験が成功し、まだ見ぬ未来の宅配サービスが開始することを楽しみにしています。
(日笠倫周)