大学祭模擬店雑感

10月11日(土)、12日(日)に大学祭が開催され、心配された台風19号の影響もほとんどなく無事終了しました。今年も各ゼミ、研究室から多くの模擬店が出され賑わいましたが、わがゼミからも1年生が参加しました。昨年は、他のゼミと合同で実施したこともあり、学生たちが主体的になれず、大学祭当日にかなりの混乱が生じました。このようなこともあり、今年はわがゼミ単独で参加することにしました。
最初に、販売する商品を検討させると、ジュース、かき氷、焼きそば、たこ焼き等々、自分の好みの品を感覚で話すだけでした。商品を決めるために何を検討しなければならないかは全く話題になりませんでした。そこで、模擬店の出店も経営の勉強の一つであることを話し、商品を決めるためには何を調べれば良いかを議論させました。議論しているうちに一人が商品を横に書き、商品の決定に影響を与える要因(天候、来場者の数や年齢、他店の商品や価格、販売の容易性など)を縦に書いた表を作りました。ここからゼミ長を中心に話が急に進み始め、フランクフルトに決まりました。商品が決まると、それぞれが分担して準備が始まりました。そのような中で、商品の販売価格と数量も検討が始まった のですが、なかなか決まりません。そこで、損益分岐点の考えを勉強させ、数(200本)と価格(150円)を決定しました。
当日は、天気も良く絶好のお祭り日和でした。模擬店の看板などは段ボールで作成したものでしたし、フランクフルトは秘書科でも販売していましたが、売れ行きは順調で、2日目の昼頃には完売しました。勿論黒字でした。現金なもので、もう少し多く仕入れておけばよかったといっていましたが、後の祭りでした。
所見の中に、「天気、気温、お客の年齢、時間などを調べて、それに合った出し物を決めるということがとても大事だということを学びました。」と書いた学生がいました。「段取りが大事」と書いた学生もいました。更には、「フランクフルトの焼き方や集客の方法を話し合ったことが売り上げに
つながった。」と書いた学生もいました。それぞれが大学祭の模擬店を通じて、経営学の一端を学んだようです。(末包 昭彦)