冬はつとめて

日ごとに寒さが増し、コートが必要な季節になりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。「春はあけぼの」でお馴染み、平安時代中期の随筆『枕草子』には、「夏は夜」、「秋は夕暮れ」に続いて「冬はつとめて」とあり、冬は早朝(つとめて)が良いとされています(今回の記事のタイトルは、この一節から拝借しました)。作者の清少納言は、非常に寒い早朝、暖をとるために炭を用意する様子に冬らしい趣を感じたようです。私も明け方の部屋で、足元の冷気と水道水の冷たさに冬の訪れを実感する今日この頃。残念ながら趣を感じるような風情はありませんが、エアコンと温かい飲み物で暖をとり、1日のスタートを切っています。
さて、早いもので12月に入り、2021年も残すところ約1か月となりました。他の月と異なり、12月は1年の締めくくりとして、また新しい年を迎えるための準備として、すべき事が多く、毎年あっという間に過ぎ去っていく気がします。2021年を振り返ってみると、昨年に続きコロナ関連で制約の多い1年でしたが、できる範囲で自分なりの楽しみを見つけつつ過ごしていました。残り1か月、年末に慌てないよう、今から出来る事を少しずつこなしていきたいと思います。
最近では、新型コロナウイルスの新たな変異株も出現し、依然として予断を許さない状況です。体調管理には十分注意し、引き続き感染対策を徹底して、来たる冬休みに備えましょう。

松田 有加里