キャンパスに広がる多文化交流の輪

7月14日(金)、本学留学生と「高松教養大学」の受講生たちの交流会が開かれました。この交流会は地域連携センター長の溝渕先生の発案で実現したもので、今回が2回目です。
最近、香川県を訪れる外国人観光客の急増が注目されていますが、留学や仕事などで長期滞在する在県外国人たちからは、「日本人と話す機会が少ない」とか「日本人の友だちができない」、はたまた「日本人は冷たい」といった、我々には少し耳の痛い声が聞こえてきます。
そこで、留学生が地域住民と交流できるきっかけをつくろうと、「高松教養大学」に通っている日本人のみなさんに呼びかけ、本学の留学生が日本人と気軽に話ができる場を作ることにしました。今回は経営学部1年~4年の留学生19人が参加しました。参加者の国籍は中国、韓国、ベトナム、インドネシア、それに日本の5カ国。共通言語はもちろん“日本語”です。
参加者の国籍、性別が偏らないように3つのグループに分かれて、それぞれ自己紹介をした後、さまざまな話題で盛り上がりました。留学生たちが、日本にきて驚いたことや自国の食文化、習慣などにについて語ると、日本人のみなさんが興味深そうに耳を傾けてくれたので、留学生たちも話しやすかったようです。なかには個人的な悩み事相談をする留学生もいました。
日本人からは「留学生たちが流暢な日本語を話すのでびっくりした」「若いのにしっかりした考えを持っている」など、留学生からは「自国と日本、それに他の国との違いを知ることができて勉強になった」「女子会みたいで楽しかった」などの感想が寄せられました。
留学生が多国籍化したことで、「留学生と日本人の交流」というよりも、「多文化交流」の色が強かったですが、参加者にとってはそのほうが魅力的だったようです。大学にいながらにして、いろいろな国の人たちとの会話を楽しめ、知的好奇心を満たしてくれる、楽しい交流会でした。
みなさん、キャンパス内で留学生を見かけたら気軽に声をかけてくださいね。もちろん“日本語”で!
(稲井富赴代)