没頭のススメ

高松大学では、9月21日(金)から後期の授業が始まりました。夏休みの間、キャンパスで見かける学生といえばクラブ活動の学生ぐらいでしたが、後期の履修登録変更期間中ということもあり、食堂などで混雑が見られます。

さて、昨今の大学生活は、学生のお父さんお母さん世代の大学生活とは少し事情が異なっていて、半期で15回以上の授業があり、前期なら4月は第1週末から授業が始まり、8月10日前後まで試験があります。後期は9月の第3週から始まり、2月10日前後まで試験があります。このように単純に授業期間が増えているだけでなく、普段の予復習や課題などの量が増えていて、忙しさという点ではアルバイトと両立することが難しくなっているのではないかと思います。

授業時間が増えて長期休業が少なくなっているのですが、それでも社会人に比べて豊富な時間資源を保有する学生のうちに、様々なチャレンジを試みて欲しいものだと思っています。

人間を他の動物と隔てている最大の要素は、アイデアや技術を産み出すことにあると思いますが、それが可能であるのは、他の動物に比べて食料を得るため生存のために必要な時間が少なくて済むからであり、時間と労力を「遊び行動」に投資する、つまり、生産性を問わずに興味の赴くまま試しに何かを追究してみるという、没頭の余裕があるからなのではないでしょうか。

(浮穴 学慈)