後編は2回に分けて教育実習を終えた2年生の声を聴いてみましょう。教育実習の概要などは先日公開した「2021年教育実習振り返り(前編)」で紹介していますのでそちらもぜひご覧ください。
今回は「子どもとの関わりが上手くいって嬉しかったエピソード」と「実習を終えたからこそ見えてきた自分の課題」を紹介します!
まずは「子どもとの関わりが上手くいって嬉しかったエピソード」です。実習の醍醐味は実際の保育現場で子どもたちと接しながら現場の先生方から指導を受けられることです。学生は先生として様々なことを現場で学びますが嬉しかったこと、特に子どもたちとの関係が上手くいった時のことを覚えています。そんなエピソードの一例を紹介します。
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Aさん:自由遊びの時間に先生からの助言をもとに遊びの展開をすることを心がけました。すると子どもたちも楽しそうに遊ぶ姿が見られ、次の日から「○○先生あそぼ!」とたくさん声をかけてくれるようになったことが嬉しかったです。
Bさん:普段あまり友だちと話さない子が私を通して友だちと関わるようになったり、思考がゆったりしている子が1対1でゆっくり遊びのルールを伝えると理解して楽しんでいる様子をみると子どもたちの成長にかかわることができたと感じました。
Cさん:初日には緊張した様子があった子が少しずつ遊んでいる時に進んで話しかけてくれるようになったことです。
Dさん:始めは話しかけても反応があまり返ってこない子もいましたが、声かけを絶えず続けていると最終日には笑顔でたくさん話しかけて遊びに誘ってくれるようになったことが嬉しく感じました。
Eさん:子どもたちの前で保育をした時に子どもの楽しそうな様子や笑顔いっぱいの表情を見ることができたのが嬉しかったです。
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続いて「実習を終えたからこそ見えてきた自分の課題」を紹介します。実習を終えると後期の授業が始まります。卒業まで残り半年、学業はもちろん保育者になる為に色々と準備をする期間となります。実習中には時間がなくて改善できなかったことや実習を通して気づけた課題もあるでしょう。課題に向き合うことも保育者として大切なことです。
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Fさん:保育の引き出しが少ないことが課題なので保育教材の作成や実際に使い研究すること、他の先生方の保育から参考になることを真似してみるなど実習で学んだことを思い出して新しい保育の引き出しを増やしていきたいです。
Gさん:保育教材の制作とピアノの練習です。実習中に担任の先生が使用していた手袋人形や他の実習生が使用していたスケッチブックシアターを見て自分も作ろうと思いました。ピアノはまずはレパートリーを増やしていこうと思いました。また、自分の保育で子どもたちが本当に楽しめているかということをしっかり振り返り今後の保育に繋げていきます。
Hさん:全日保育では視野が狭くなって困っている子に気づけないことが何度かありました。視野の狭さは子どもの安全面でも危なく、子どもの気持ちに気づけない可能性もあるので広い視野を持ちクラス全体をしっかり見守れるように気をつけたいと思います。
Iさん:研究保育の時に緊張から長々と話し過ぎてしまい子どもの気持ちや思いを十分受け止めることができませんでした。そのため事前に密案(指導案よりも細かく活動の流れを考えた指導案)を立てて細かいところまでしっかり考えた上で活動を行い、イメージトレーニングをして余裕を持って子どもたちの前に立てるようにしたいです。
Jさん:研究保育で子どもの意欲を高めるような声かけができなかった結果、子どもが心から楽しめる保育ができなかったと思いました。今回の経験を踏まえて子どもが「やりたい!」と思えるような声かけや教材研究を行い、子どもが楽しいと思えると同時に自分自身も楽しめるような保育ができるようにしたいです。
Kさん:前に立った時に中々子どもに声が届かず子どもの視線を集められない状況が多々ありました。子どもがしっかり話を聞ける雰囲気が作れるように、導入の手遊びや注目してもらえる話し方を身につけていきたいと思います。
Lさん:実習中、自分の頭の中で長考してしまい口数が少なくなることがよくありました。子どもたちは保育者の声かけに反応して活動に取り組むので、もっと自信を持って子どもたちに発信する声かけできるように心がけていきます。
Mさん:実習を通して特に先生方から指導があったのは声の大きさについてです。自分では相手に伝わると思い話していても声質の関係で子どもに届いていないということがありました。まずはマスクの中ではっきり話すことから始めたいと思います。
Nさん:実習中に子ども椅子から立ちウロウロしている時に声かけできないことがありました。それについて担当の先生から今何をする時間か、何をするかをその場で伝える必要があったとご指導いただきました。その時その時で子どもが活動に集中できるように上手く声かけすることを学んだのでそうした声かけができるようにしていきます。
Oさん:私の課題は臨機応変に対応すること、年齢に応じた援助をすること、子どもの姿をよく理解して計画を立てることです。その時の子どもに合わせた対応ができずに焦ってしまうということがありました。年齢に応じた子どもの「自分でできる」気持ちを見守る大切さや研究保育を通して子どもの今に合った計画を立てる大切さを学ぶことができました。
Pさん:多くの経験や学びを重ねて、保育者としての知識を向上させることが課題です。4月から自信を持って現場で働けるように保育者としてのスキルを高めて子どもをより楽しませる力を身につけていけるように努めます。
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後編②も近日公開予定です,お楽しみに!