国が違えば…

皆さん、夏はもうすぐですが、どのようにお過ごしでしょうか?水着を買ったり、新しい浴衣を買ったり、旅行の予定を立てたり…なんて、「お金がいくらあっても足りないよ!」というのがまさしく大学生の夏休みですが、それまでにあと2か月ほど、学生さんには頑張ってもらわないといけませんね…。
そんな私は、夏休みの計画を立てることはひとまずおいておいて…ということで、先日6月10日に、琴平高校の学生さん向けに模擬講義を行いました。
確かに、オープンキャンパスで講義もしますし、昨年も高校へと出張講義に行ったり、女木島のコミュニティーセンターで高校生ではなく、地域の皆様相手にお話をさせていただいたりしましたが…やはり、大学生ではないとなると緊張しますよね。
毎回どのような話をしようかな~と悩みながら、資料を作成するのですが、今回は国際マーケティングのお話をさせていただきました。
世界にはたくさんの国がありますが(昔、地図を数えたら192か国ありました。今はまた変わっているかもしれませんね)国が違えばいろいろなことが違いますよね?
例えば、アメリカと日本だと、何が違ってくるでしょうか?
言葉(英語と日本語)、文化(土足がOKかどうかとか、生魚や生卵を食べるかどうかとか)、挨拶(すぐハグをしたりするかどうか)、考え方(「空気を読め!」なのか「言わないとわからないじゃないか!」なのか)などなど、すぐに多くの違いが見受けられると思います。
それだけ違うことが多いならば、日本の製品を海外で売るとき、何か困ることはないのでしょうか?
それが、結構あったりします!
例えば、意外に思うかもしれませんが、ゲームの主人公の名前を変更する必要があるときがあります。過去に、皆さんおなじみのFinal FantasyシリーズのFinal Fantasy6(1994年発売のスーパーファミコン用ソフト。通称FF6)では、主人公の1人である『ティナ・ブランフォード』の名前が、『テラ・ブランフォード』へと変更になりました。
理由は、「ティナという名前がアメリカだと一般的過ぎて、エキゾチックな雰囲気がないから。」でした。日本だと、「へえ、かわいい名前だな~」とか「珍しいな」と思うのですが、アメリカだとそうではなかったため、北米版FF6では名前が変更されてしまったのです。FF6において、少し生い立ちや境遇が不思議かつミステリアスな設定を持つ主人公だっただけに、このような配慮がなされたのでしょうね。また、海外では宗教について非常に敏感なため、日本のゲームでは普通にキャラクターや武器に付けられている名前が、結構NGだったりするそうです。まさしく、国が違えばマーケティングの仕方も変えなければならない一例ですね~。
ちなみにこのFF6、私も小学生の頃プレイしましたがなかなか素晴らしいストーリーだと思います!Final Fantasyシリーズだけでなく、日本のゲームは国を超えて、文化も越えて様々なところで愛されるものの1つです。「どうしてそんなに日本のゲームは世界で愛されるのだろうか?」という視点に立って、普段何気なく遊んでいるゲームについて考えてみるのも、また面白いかもしれませんね?(竹内 由佳)