美術研究室


研究室紹介
美術研究室
研究室活動について
 子どもたちにとって、絵を描いたり、ものを作ったりすることは遊びの中で展開されます。子どもたちは、こうした遊びを通して、豊かな感性や表現する喜びを味わい、表現する意欲を持つようになります。また、活動しながら知能や、手指の巧緻性など様々な諸能力が育っていきます。
 授業「子どもと造形表現I」「保育内容−造形表現」で幼児造形教育を学びますが、美術研究室では、さらに発展的で質の高い造形表現を試みます。


担当教員紹介
辻野 栄一 教授 Tsujino Eiichi

專門分野: 美術・造形・デザイン

主な担当科目:子どもと造形表現Ⅰ・Ⅱ、保育内容-造形表現、造形表現Ⅰ、芸術文化 ほか

教育理念
:幼児教育において、日々の生活を彩ることができる絵画や造形は、心を豊かにする為に必要なことと考えています。そして、ものづくりは、創造することです。工夫をすることです。知能の発達にも繋がります。そんなものづくりの楽しさを広めていきたいです。ただ、楽しいだけではなく、社会人として、保育者としての厳しさも伝えなければいけないと思っています。

受験生へのメッセージ
:人生は、選択と決断と行動の連続です。勇気を出していろいろなことにチャレンジして下さい。たまには失敗もするでしょう。こうすればうまくいかないのだなという失敗からの学びが、次の行動に繋がります。何事も受け身で指示待ちではなく、保育者として自ら考え行動できる人材になって欲しいです。短大生活の2年間は本当に短いですが、いろいろな経験を積み重ねて、保育者としての引き出しを増やしてもらいたいです。

先生になるきっかけは…

 私は、幼稚園の頃から絵を描くことが好きでした。時間があれば、スケッチブックに絵を描いていました。小学4年生の担任で、美術の先生から熱く指導を受け、展覧会前になると夜遅くまで小学校に残り、夢中になって絵を描いていました。苦労して絵が完成した時の達成感や褒めてもらった時の嬉しさが、美術の世界に強く引き込まれたきっかけと思います。
 先生になったきっかけは、大学3年生の時に思いがけず、中学時代の美術の先生から「大学の先生にならないか」という連絡があったことです。出来るだけ長く東京で頑張って行こうと思っていましたが、その当時、父親が大病を患っていたこともあり、食べていくための糧として、また、私のライフワークとしての芸術活動と両立して生きていく為に先生という職業を選びました。それから41年、教員生活と創作活動を続けています。
 人の輪がどんどん増えていく職業です。教え子の成長を観られることに喜びとやりがいを感じています。昔の教え子が子どもを連れて遊びに来たり、教え子の子どもを教えたりといった経験は、先生冥利に尽きます。