
こんにちは。保育学科の辻野です。先日投稿した芸術士・ぴんちゃんさんの活動の翌日、2日連続で美術研究室の学生が、高松聖母幼稚園で行われた若手芸術士・和久千文さんの活動に参加させていただきました!今回は、3歳児のクラスです。私自身、和久さんとお会いするのは初めてで、どんな活動になるのか楽しみでした。

教室のテーブルには、前回の活動でそれぞれの園児が製作した作品が置かれています。大きな輪っかに透明なフィルムが貼られ、その上にストロー、輪ゴム、毛糸、色紙、フィルムなどなど、カラフルでいろんな素材がたくさんボンドで接着されています。その作品を使っての活動のようです。

そこに和久さんから園児たちにミラーシートが配られました。みんなミラーシートは初めてのようで、ゆがんだ自分の顔を興味津々で見ています。

次に、和久さんがフェルトで作ったいろいろな色の目を1セットずつ配られました。
その目も子どもの心をひきつけるアイテムとして、しばらく子どもたちは自由に遊んでいました。今日は「どのように見えるのか?」がテーマのようです。

「ミラーシートを丸めてみましょう」と言って、筒状にしたミラーシートの中をのぞき込みます。作品を光に透かして見える風景は、万華鏡のように見えているのかな?

その後、友達を見たり、望遠鏡のように外の風景を見たり、中にはメガホン代わりに叫んでみたり・・・

うちの学生に大量の作品をプレゼントしたり、ミラーシートで見ることに飽きた園児は、「危険な動物の図鑑」を取り出して来て観察したりと自由に遊んでいました。
それでいいのです!
アーティスト活動をしている芸術士さんは、日頃の作品制作で様々な色や素材を扱っています。創作する中で、五感のアンテナを張り巡らせて、興味を持ったこと、美しい、面白いと感じたことがいっぱいあると思います。その経験を造形活動に取り入れて、子どもたちに伝えている素晴らしい活動でした!
参加させてもらった学生のコメントです。
「子どもたちが喜ぶような工夫が沢山されていました。園児が作った作品を鏡のように映るキラキラのシートを使って万華鏡のように使い、どんなものが見えるのか?や、数枚のシートを合わせて自分が何人もいるという体験をしていました。どの活動も子どもたちの興味を引くもので、みんな夢中になって遊んでいたことが印象的でした。2クラスの年少さんの活動に参加させてもらって、クラスで園児の遊ぶ様子が違っているところが面白いなと思いました。」
貴重な経験をさせていただいた和久千文さん、そして高松聖母幼稚園の皆様、本当にありがとうございました!