お知らせ
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保育学科の学生が「芸術士インターンシップ」を受講しました!(報告)

夏休みに「芸術士インターンシップ」が開催されました。高松市の事業で、芸術士の方がどのような活動をされているのか、その魅力・やりがいを知ってもらうことを目的に行われました。

芸術士活動とは、保育学科HP(6月)でも紹介しました高松市から委託を受けたNPO法人アーキペラゴが行っている事業の一つです。高松市内の幼稚園や保育所等へアーティストである芸術士を派遣し、アートを通じて子どもたちの興味や芸術活動のサポートを行っている活動です。

今回、数多くの応募者の中で、本校・保育学科の1年生 十亀 純さんが、インターン生として(A日程8月23~25日)受講することができました。彼女からの情報や感想等を踏まえて、報告させていただきます。

芸術士インターンシップ 1日目(8月23日)

アーキペラゴの事務所において座学が行われました。「芸術士とは何か」や「芸術の歴史」等を学び、他のインターン生との交流会もありました。

今回参加したインターン生は3名でした。

まずは、企画された高松市役所こども保育教育課長・高本様からご挨拶がありました。

そして、NPO法人アーキペラゴ理事長の三井様からレッジョ・エミリアで実践されている教育について、芸術士の活動について等、画像を踏まえての詳しい説明がありました。

その後、今回参加したインターン生の自己紹介タイムがありました。

それぞれのインターン生のお話を聞いて、その人のイメージを色画用紙、イラスト、文字等を使って作品にして、発表しあうというコーナーもありました。

芸術士インターンシップ 2日目(8月24日)

現場視察です。芸術士・松尾由美さんが中野保育所で行われている活動を実際に拝見させてもらいました。その日のテーマは「ドライアイスで遊ぼう!」です。


ドライアイスの煙を雲に見立て、コップで捕まえるという内容でした。

コップだけでなく懐中電灯やストローなどの道具も用意されていて、子どもたちは煙を光らせたり吹いたりして遊んでいました。

芸術士インターンシップ 3日目(8月25日)

芸術士1人にインターン生1人という形で、現場実習が行われました。私は、わかば保育園で芸術士・長野由美さんのお手伝いをさせていただきました。

インターンシップの活動の前に、別の部屋で行われていたダンスの練習に参加して、子どもたちと楽しく触れ合うことができました。

その後、現場実習が始まりました。その日のテーマは、「スライムを作ろう!」です。

用意されていた材料を使って、子どもたちは好きな分量で材料を混ぜていました。

最初、30分位混ぜてもうまくスライムが出来なかったのですが、前回子どもたちは、違う材料でスライム作りを成功させていたので、投げ出す子どもは一人もいなかったです。最終的には偶然あったホウ砂を入れてスライムが出来あがりました。

活動後に振り返りとして、芸術士・長野さんからいろいろと芸術士活動の魅力についてお話を聞くことができました。

長野さんは、別にスライムがうまく出来なくても経験の一つになる。やってみること、工夫すること、手触りや色を体感させることが大切!と話してくれました。芸術士の活動は継続して行うものが多く、段取りよく何かを完成させたり達成させたりすることを重要視されていないことを強く感じました。

活動をする際、芸術士の方々は手順や方法は最低限しか教えず、子どもたちの発想に任せていて、子どもたちも好きにしていいよという言葉に戸惑わず、自分の考えで動けていました。

芸術士の活動は、子どもたちの自尊心と非認知能力を高めることが目標のようです。子どもたちを見ていると、確かにその積極性や粘り強さをしっかりと感じられました。芸術士の存在は、計画を立てて段取り良く物事を進める教育者とは真逆の存在で、「子どものような大人」という印象でした。芸術士の需要は、遊ぶ機会が減っている現代においてもっと伸びていくだろうと思います。今回のインターンシップでは、全く知らない世界を経験できて、大変勉強になりました。

以上、参加した学生からの報告でした。

すばらしい経験ができましたね。お疲れさまでした!