お知らせ
授業内容

「教員主導の探究活動を体験する」~流木を使った造形表現~

こんにちは。保育学科の辻野です。

今年度の新入生から始まった「探究活動」は、毎週水曜日にそれぞれの学生が課題を見つけ、その課題解決に向けて取り組む時間です。とはいえ、春の時点では「これから何をやったらよいのだろう?」と疑問を持つ学生が大半です。そこで5月17日・24日・31日の探究活動の時間は、「教員主導の探究活動を体験する」と銘打って、それぞれの先生が得意とする分野で講座を開き、学生たちに体験してもらうという時間を設けました。

私は、これまで小学生や未就学児に対して毎年行ってきたワークショップの中から「流木を使った造形表現」を体験してもらいました。

私が愛媛や徳島の海岸で大・小・形が様々な流木を拾ってきて、それを切ったり削ったりくっつけたりして、新たな生き物として生まれ変わらせようという活動です。

この講座には、9人の学生が参加てくれました。

まずは、気に入った形の流木探しからです。

シートの上に山盛りにされた数多くの流木の中からメインの胴体となる木を探していきます。

手に取った流木の形からイメージして何の動物にするかを決定していく人。流木と流木を合わせて新たな展開をしていく人。流木は、そんな創造を掻き立てる力を持っています。

小学生や未就学児に対しては、私が切ったり削ったりしてあげます。しかし、大学生に対しては、基本的に切断は自分で細かい刃の安全な鋸を使って切ってもらいました。木を丸く削りたいという学生の要望に対しては、私がディスクグラインダーで削ってあげました。決定権はすべて学生にあり、私はその製作を手助けするだけです。

足や手等のパーツを接着する場合は、木工用ボンドやグルーガンを使います。

目に見立てて、小豆やトウモロコシをくっつける場合も同様です。

接着面が小さかったり、力のかかる部分の接着は、私がドリルで穴を空けて細い枝を差し込んだり、インパクトドライバーを使って細いビスを打ち込んだりして接合しました。

およそ2時間半をかけてバラエティ豊かな素敵な動物たちの完成です!

カモノハシ、ワニ、ウサギ、ゾウ、キリン、鳥、虫、カニ、架空の動物などなど・・・

流木という自然が作り出した美しい形から刺激を受け、たくさんの新たな生き物に生まれ変わらせてくれました!

このように自分で企画を立てて子どもたちに指導できるようになると良いですね!