お知らせ
お知らせ

【ご報告】冬の親子ワークショップ開催(12月11日)

皆さん、こんにちは。保育学科の辻野です。

先日、坂出市で行われた親子参加型のワークショップのご報告です。このワークショップは、坂出市教育委員会・文化振興課の主催で2021年から始まりました。今回は2回目になるため、学生と一緒にパワーアップして開催しました!午前中が未就学児対象の「クリスマスツリー・リースを作ろう!」、午後は小学生対象で「流木でクリスマスツリーを作ろう!」のダブルヘッダーで行われました。今年はありがたいことに、2コースとも申し込みが殺到し、定員オーバーで抽選となりました。

まずは、午前中の「クリスマスツリー・リースを作ろう!」です。

保育学科の美術研究室2年生7人が講師を務めて、未就学児の子どもたち11名と保護者の方々に参加してもらいました。

色画用紙などを使ってクリスマスツリーとリースを作りました。このワークショップは、子どもたちだけの工作ではなく、保護者の方にも手伝ってもらい、コミュニケーションを取りながら共同作業で一緒に作り上げていくという企画です。

まず、クリスマスリース作りです。保護者の方にカッターで、紙皿の中央部分を円形に切ってもらいます。そして、切り抜かれたドーナッツ状の土台に、細長い緑色の色画用紙を、規則正しく紙皿を覆うように貼り付けていきます。その上に学生が事前に切り抜き、用意しておいた大量のヒイラギの葉っぱ(色画用紙)を、子どもたちが自由に重ねながら張り付けていきます。そして、ヒイラギの実として赤丸のシールを所々に貼り付けました。最後に赤い画用紙を切り貼りして作ったリボンを張り付けて完成です!

次は、クリスマスツリー作りです。

事前に学生たちが準備しておいた大きな緑色とこげ茶色の八角形の画用紙を使います。子どもたちがリースの葉っぱを張り付けている間に、保護者の方に折り曲げやすくするための線を鉄筆で引いてもらいました。その線に沿って谷折り山折りをして、部分的に切り抜きツリー本体を作ります。

最後に星型の銀色画用紙を3枚貼り付け、軸として楊枝を差し込み、ツリーの頂点に連結して本体は出来上がりです。

最後にクリスマスツリーに飾るオーナメントとして、白い発泡スチロールの玉やシールを張り付けて完成です。時間に余裕のある子どもたちは、学生たちの指導のもと、折り紙でサンタクロースや靴下を折ったり、色紙を切り抜いてトナカイを作ったりました。

2時間でツリーとリースを作り上げてもらうために、10組分の事前準備が大変でしたが、親子の皆様は「楽しかった!」と、できた作品を大事に持ち帰ってもらいました。親子の共同作品として、大変喜んでもらえたワークショップとなりました。薄っぺらな平面の色画用紙が、折ったり貼ったりすることで、どんどん立体になっていくという、ものづくりのおもしろさ、楽しさを味わってもらえたと思います。参加者の皆様、ありがとうございました!

午後からは、小学生対象が対象です。私が講師を務めて、流木を使ってクリスマスツリーを作りました。こちらはすべて自然素材で作ります。小学生10人とその保護者の方に参加してもらいました。

私が事前に準備したツリーの土台、葉っぱとなる大量の薄く削った流木のパーツ、そして星をイメージさせるヒトデを使います。この材料を1個1個削って加工する準備が大変なのです。1週間程かかりました。

まずは土台に張り付ける流木のパーツを選びます。下から4層重ねていきますが、最初に1番下の層に貼り付ける長く幅のある反ったパーツを20個ほど選びます。

子どもたちには、グルーガンを使ったホットボンドと木工用ボンドで下の層から接着します。上の層になるごとに幅が狭く短い流木パーツを張り付けていきます。

私は補助役として、子どもたちからの要望で木のパーツを微妙な角度で削ったり、エアーガンを使って釘を打ち込んで補強したりしました。

自然素材で色や形が同じ物は1つとない物から自分の意志で選んで、製作を進めていくとそれぞれの子どものこだわりが見えてきます。「ここを短くして欲しい!」とか、「もう少しこの隙間を埋めてかっこよくしたい!」とか。その気持ちが大切なのです。

苦労して作ったオリジナルの流木クリスマスツリーの完成です!みんな、嬉しそうに持って帰ってくれました!参加してくれた皆様、本当にありがとうございました!そして、美術研究室の学生たち、ご苦労様でした!

辻野栄一(保育学科 教授)