お知らせ
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【ご報告③】香川県障害者芸術祭2022作品展の様子:11/6・7開催

皆さん、こんにちは。保育学科の辻野です。

これまでサンポート高松で開催された「香川県障害者芸術祭2022」の飾り付けの様子をお伝えしましたが、今日はその報告③として、11月6日㊐、7日㊊の本番の様子をまとめてみました。

芸術祭初日(11月6日)は作品展とともに、ステージでは「さをり織り」ファッションショー、「デフ・パペットシアター・ひとみ」による人形劇が行われました。また、施設の皆さんが作った商品の販売(ヨロコビバザール)、ワークショップ、屋外ではTシャツアート等、いろいろなエリアで催し物が行われました。

当日は、美術研究室の1・2年生に3交代制で協力してもらいました。午前の部の学生は、8時にサンポート高松のロビーに集合し、ここ数年障害者施設での活動として盛んに導入されている「さをり織り」のファッションショーを彩るために、100枚近い数の長い「さをり織り」の反物を2階手すりから垂らして会場全体を包み込むように装飾をするお手伝いをしました。

その後、10時から作品展会場がオープンです。

学生たちは、受付担当となり来場者の対応をしてもらいました。コロナ禍での感染防止対策として、来場者にはまず検温、そして受付票に氏名・連絡先を記入、受付をしたという証としてリストバンドを手首に付けてもらいます。その後アンケートの入ったパンフレットを渡して入場してもらいました。別の場所で受付をすでに済ませている方は、リストバンドをしていますので確認して、手消毒のみで入場です。

オープンから続々と観に来ていただきました。

イベントスタッフは、「さをり織り」知ってもらうために、みんなでストールのように首に巻いたり、ターバンのように頭に巻いたりしてアピールしました!

10時30分頃には、池田香川県知事もお見えになられ、私が案内をしながらじっくり時間をかけて作品をご覧になられました。

13時15分からは、坂出市民美術館の宮内館長らによる「ギャラリートーク」があり、それぞれの作品について、詳しい解説がありました。

保育学科の学生たちが、毎年保育実習でお世話になっている障害者施設からも多くの作品が出展されていました。ちょうど受付担当の学生(2年生)が今年2月にお世話になった施設の職員の方(観に来られていた)と再会し、ご挨拶をすることができました。

初日は、いろいろなエリアでのイベントもあり、大勢の来場者がありました。その日だけで700人を超える方々に鑑賞していただきました。

会期2日目の11月7日㊊は、平日でその他のイベントもなかったため静かな会場となりましたが、それでも200人を超える来場者がありました。

3年前の障害者芸術祭作品展をご覧になった方が、「前回の作品展は、いろんなタイプの作品がごちゃ混ぜで展示されて学園祭のようだったが、今回は、美術館のように美しくすっきり展示されて、大変見やすかった。作品がすばらしく見える」とお褒めの言葉を何人もの方から頂きました。展示担当として嬉しい限りです。

また、「せっかくきれいに展示されているのに2日間の会期は短すぎる。せめて1週間あればいいのに」という意見も多く聞かれました。

私も同感です。

ということで、15時に展覧会は終了となり、その後関係者が作品を受け取りに来て搬出作業となりました。

今回初めて障害者芸術祭に参加することができました。また、障害者施設の職員の方々ともいろいろお話ができ、お世話されている方のご苦労が、このような形で素晴らしい場としてお見せできたことを大変嬉しく思います。

そして、何と知っても障害のあるアーティストさんたちの他にはまねのできないこだわり、集中力、そして大胆さに脱帽でした!「こんなことをしたら恥ずかしい」とか「変に思われる」とかの余計な考えは一切ない、純粋で無垢な心がそのまま色や形になっていて、力強く素晴らしい作品が目白押しで感動しました!学生たちも「これは描けないわ!」と興味深く魅入っていました。大変貴重な経験になったと思います。

できることならば、2日間と言わず、せめて1週間でも長く展示して、もっともっと多くの方々に観て欲しいです。また、機会があれば関わりたいです。

お疲れさまでした!

辻野栄一(保育学科・教授)