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「子どもと環境」泥団子を作ろう!編

 6月中旬、「子どもと環境」の授業で泥団子づくりをしました。多くの幼稚園や保育所、こども園で、毎年のように子どもたちが夢中になって作っている泥団子。土や砂を丸めればできる簡単な遊び…と思われがちですが、これはこれで結構奥が深いものです。
 「子どもと環境」の授業でも、子どもたちが夢中になって遊ぶその心もちを体験してみようと、時間をかけて泥団子づくりをしました。
 まずは、団子に適する土探し。大学グラウンドのあちらこちらに出かけ、少し粘土質の土はないか、きめの細かい固まりやすい土はないかと、互いに意見を交わしあいながらグループごとに土を選びました。

 次に団子の土台作りです。水を加えてドロドロにしたものを丸めながら、水気を絞っていきます。よ~く絞って水が出なくなったら、乾いた土をかけて、転がしながらさらに丸くなるようにしていきます。この作業に時間がかかり、何度も何度も土をかけてはこすることを繰り返していました。
 それからビニール袋に入れて、少し休ませます。その間に、泥団子に関する絵本の紹介や、「光る泥団子」にまで仕上げるための手順の説明をしました。それとともに、遊びの中で子どもたちがどんな経験をしているのかを推測したり、どのような育ちに繋がっていくのかといった保育者目線での遊びの捉えについても考えたりしました。
 そして、いよいよ仕上げ磨きです。このために用意した砂をシートの上に広げ、さらさらとした砂をかけては磨いていく作業を開始しました。「作業中は、どんなおしゃべりでもしていい」と伝えていましたので、授業のことから就職や実習のこと、アルバイトや好きな芸能人のことまで、話題は様々。でも、手はずっと団子づくりを続けていて、授業終了の時間が来ても「もうちょっとしたい」という人が結構いました。終了後の感想に「子どもがずっと作り続けていたのも、作りながらゆったりとした表情だったのも、やってみてわかった」「たかが泥団子と思っていたけれど、とても楽しかった」「できた泥団子を大切にする気持ちもわかる」といったコメントがたくさん見られました。

 牛乳パックで作った容器に入れて並べると、本当のぴかぴか光る泥団子までは至れませんでしたが、それでも様々な色合いや大きさがあって、なかなかの見ごたえ。
 泥団子の休憩も入れて3時間の活動でしたが、「遊び込む」ということを十分に味わったと思います。また、早く終わると使った道具をきれいに洗って片付ける姿もありました。保育者としてとても大切なそれらの感覚を、しっかりと覚えておいてほしいと思うところです。