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授業内容

手形取りに挑戦!(美術研究室)7月1日

美術研究室では、7月の研究室活動として土粘土と石こうを使った「レリーフ製作」を行います。

その第一弾として、学生たちがそれぞれ自分の手形を取りました。このやり方は、よく犯罪捜査で犯人の手がかりを見つけるために、地面に残った足跡に石こうを流し込んで足形を取る技術を使います。

粘土は、保育現場でよく使う素材ですが、ほとんどの学生はこれまで土粘土や石こうに触れたことがありません。その素材の特徴や扱い方を知ることを目的としました。

粘土は、陶芸でも使う土粘土です。水を加えることで柔らかくなります。

買ったばかりの粘土は、まだまだ固いために、ちょうど良い柔らかさにするために水をかけながら、まんべんなく粘土をコネコネしていきます。だんだんと柔らかくなっていきます。

柔らかくなった粘土のかたまりを上からしっかりたたいて厚さ2㎝程の平らな板にします。粘土をたたくことは、中にある空洞を破裂させ空気を抜いて、粘土を締める作業でもあります。

平らにならした粘土の上から指を広げて力強く押し付けていきます。

手の跡ができました。

ロサンゼルスのチャイニーズシアター前にスターの手形とサインがありますが、同じ状態ですね。素材は違いますが。

石こうを流し込むために周りを粘土で囲って土手を作っていきます。これで型は完成です。

いよいよ石こうの登場です。水を入れたボールに石こうを振りかけます。そして石こうの性質、水と石こうの配分や混ぜ方を学びます。

粘土の型に石こうを流し込みます。一層目は、くぼみの隅々まで石こうが入っていくように、指で石こうをつまんで弾き飛ばしながら粘土を覆っていきます。

その後、石こうを流し込んで、スタッフという繊維を埋めて盛り付けます。補強材のスタッフが入ることで、石こうが繊維に絡み合い割れにくくなります。

水と混ざった石こうは、化学変化を起こして徐々に硬化をしていきます。

土日を挿んだ三日後に周りの粘土を剥がしていき、石こうを取り出しました。

軽く洗って完成です! 手相や指紋までバッチリ取れました!

次回は、この製作手順を利用した創作活動として「レリーフづくり」に挑戦です!