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子どもと環境の授業紹介Ⅰ「神社へ行ってきました」編

2年生前期の「子どもと環境」の授業では、自然や季節、行事など環境に関する様々な事象について、自分たちで調べたり実体験を通して学んだりしていきます。その中でも後期に学ぶ「保育内容―環境」のベースとして、保育者自身の自然と向き合う力や感性を養うことを大事にしています。また、保育者としてどのような取り組みをしていくかという実際も体験しています。子どもたちの遊びや活動につながる授業内容を、これから何回か紹介していきますね。

 今回は、「園外保育の下見」として、5月初めに大学近くの神社へ行ってきた授業の紹介をしようと思います。園外に出るということは、様々な危険にも出合いやすいということ。必ず事前に「下見」をして安全面他のチェックをします。今回通った道は細道や車のほとんど通らない道。少しでも安全なルートを選んでいますが、それでも数台の車とすれ違いました。大人なら何でもない事ですが、子どもたちの命を預かって歩いていると考えると、気の引き締まる瞬間です。大学の周りには用水路も多く、頭の比重が大きい子どもは覗き込んでいてバランスを崩すことも…といったエピソードを話すと、みんな真剣にメモを取っていました。
神社では、子どもたちに「誰かの家に行ったら、『こんにちは、遊びに来ました』ってあいさつするでしょ。ここは神様のおうちなんだよ」と伝えていたことを話し、みんなでまずはお参り。それから、神社の杜の下見開始です。「何ができるかな」と遊びを考える人、「ドングリが落ちてる!」と自然観察する人(この時は春なので、昨年の秋のものが少し残っていました)、「トイレは…」と見に行く人、どれも大事な下見のポイントです。
最後に神社ならではの危険なこと(燈篭などの石の置物には登らない)や、狛犬の口が「あ」と「ん」になっていること(知っていました?)等を伝えて、大学に戻りました。
子どもたちと行って帰ってきたら1時間半のコースを、40分程度で効率よく下見するという保育者テクニックも、少しは感じられたかな…と思うところです。