お知らせ
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保育学科の就活支援(公務員試験対策)

昨年の12月末に当サイトで報告(https://www.takamatsu-u.ac.jp/hoiku/index.php/2021/12/23/post-1035/)がありましたように、今年度、保育学科の5名の学生が公務員試験に合格することができました(高松市4名、琴平町1名)。本人たちの努力の賜物だと思います。合格おめでとうございます!

一方、残念ながら不合格となった学生もいます。しかし、試験までに積み上げてきた努力は間違いなく自分自身の力になっていると思います。一度現場に出て、そこで色々なことを経験して、来年再び公務員試験にチャレンジしてみてください。

さて、「なぜ公務員試験を受ける人がいるのか」と疑問に思っている方もいるかもしれません。そこで、まずは公務員試験について簡単に説明します。

公立の保育所、幼稚園、認定こども園で正規採用の保育者として働くためには、まず自治体の職員として採用される必要があります。たとえば、高松市なら高松市の職員(=公務員)として、琴平町なら琴平町の職員(=公務員)として採用される必要があるわけです。そして、自治体の職員として採用されるためには、その自治体が実施する公務員試験(正確には、職員採用試験)に合格する必要があります。

試験の時期、試験の回数、試験の内容、採用人数などは、自治体によって異なります。ただし、一次試験で筆記試験を行い、二次試験以降で面接試験・実技試験を行うという点は、ほとんどの自治体に共通しています。

本学保育学科には、公務員試験対策のオリジナルな授業科目があります。そのうちの1つ「幼保専門教養発展講義」では、公務員試験のうち、特に筆記試験に焦点を当てています。もう1つの「幼保専門教養発展演習」では、面接試験・実技試験に焦点を当てています(記事URL就活支援(公務員試験) | 高松短期大学 保育学科 公式サイト (takamatsu-u.ac.jp))。

皆さんの想像通り、公務員試験に合格するのは簡単なことではありません。筆記試験の場合、教育学、心理学、福祉学、栄養学、保健学、保育内容に関する様々な問題が出題されます。たしかに、どの内容も1年生のときから学んでいるものです。しかし、言い方を換えれば、まだ1年しか学んでいないわけです(中学・高校時代からこれらの内容を勉強している人もいます)。そのため、学び直したり、新しい内容を覚えたりすることが必要になってきます。

この「幼保専門教養発展講義」という授業科目は、保育学科の学生全員が受講するものではなく、基本的には公務員試験を受験しようと考えている学生だけが受講します。「合格」という目標を共有した仲間が集まり、互いに協力したり、刺激を与え合ったりしながら試験勉強に取り組んでいきます。

  • 「問題集がボロボロになるまで使い込もう」
    • 「一週間の勉強の記録をつけよう」
    • 「分担して暗記カードを作ろう」
    • 「カルタ遊びを通して重要人物を覚えよう」
    • 「保育のねらいや内容が書かれたカードを分類してみよう」

授業者は、こんなメッセージを伝えたり、活動を企画したりすることで、学生が少しでも前向きに勉強に取り組めるようにしています。

試験勉強とは、突き詰めると自分との闘いであり、孤独な闘いであるのかもしれません。しかし、短期集中ならまだしも、長い期間、黙々と試験勉強に取り組み続けるというのは簡単なことではありません。それに「自分は充分なペースで勉強できているのか?」「この勉強の仕方で正しいのか?」など、不安や迷いを感じる場面も多いと思います。だからこそ、誰かに学びの道筋を示してもらうこと、学びのペースを確認してもらうこと、学び合う仲間がいるということは大切なことだと思います。