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授業内容

授業紹介(子どもと音楽表現Ⅱ)

幼稚園や保育所で先生のピアノで子どもたちが歌う、という光景を皆さんも思い浮かべると思います。保育の現場では、歌うことや踊る機会がたくさんあるので、様々な歌やピアノ演奏のレパートリーを持つことが保育者として必要なスキルです。そのため、保育学科でも1年間を通して音楽の授業を必ず履修します。2年生になると、選択科目になりますが、現在も多くの学生が履修しています。このことからも、ピアノがとっても大切な保育スキルであることが伺えます。

それでは、1年生後期の「子どもと音楽表現Ⅱ」の授業について、詳しく紹介します。保育学科の音楽の授業では、1人の先生につき約5人の学生と他の授業に比べてかなりの少人数で行われます。そして、授業では一人につき一台の電子ピアノが割り振られます。授業時間中ずっと使えるので、先生の指導を直接受けていない時間も電子ピアノで練習することができます。現在は感染症対策として、可能な限り間隔を開けたり写真のように後ろ向きに電子ピアノを設置しています。

この日はもうすぐ童謡の弾き歌いの試験ということで、みんなでウォーミングアップをした後に、試験を想定した弾き歌いをお互いに見せ合いました。弾き歌いする曲は童謡を1~2分にまとめたものです。短い曲の中でもリズム感や指づかい、歌う声の大きさや抑揚といったその曲を表現するため必要な要素がたくさんあります。また、弾き歌いの試験はランダムに選ばれた課題曲と自由曲をする学生、課題曲だけの学生などそれぞれのレベルに合わせて行います。この日の様子は、少人数ならではのリラックスムードの中にも程よい緊張感があって、日頃の練習の成果を出せていたと思います。その後、先生による個別指導と個人練習をしていました。特に失敗した箇所を何度も何度も練習して、上手に弾けるようになるまでがんばる姿が印象的でした。

入学時点では、ピアノを習ったことがなく譜面を読めない初心者もいます。また、小さい頃から何年間も習っていてピアノを得意とする学生もいます。個人差はありますが、授業では学生のレベルに合わせた譜面を用意して練習を行います。特に、弾き歌いにおいてはピアノの技術の高さや難しい伴奏が必ずしも良いというわけではありません。難しい伴奏で止まってしまい、途切れがちな曲になってしまうと歌いにくいからです。曲の雰囲気に合った伴奏と歌っていて楽しいということを大切しています。

保育学科の音楽の授業では、弾き歌いはもちろん、子どもの歌唱指導についても学びます。