いよいよ10月、保育学科の2年生も就職試験で忙しくなる時期が来ました。
保育者として働ける場所には様々な種類があります。保育所や幼稚園、その中でも公立や私立という違いもありますし、それ以外の選択肢もあります。
今回は特に公務員試験を受験する学生への就活支援について紹介します。
保育学科では学生に対して担当する研究室の教員を中心とした個別の就活支援を行いますが、公務員試験を受験する学生には2年生前期の授業を通して試験対策を実施しています。
この授業ではどの市町の公務員試験でも実施される筆記試験・面接の対策を中心に、市町によってさまざまな実技試験があることから、その対応もしていきます。授業担当教員や外部講師を中心としながらも、学科教員の協力も得て取り組んでいます。
「幼保専門教養発展講義」では、主に筆記試験対策を行います。保育・幼児教育の専門的知識を再確認し、知識として定着させることを目的とします。
筆記は自己学習量が大きなポイントになるので、1週間の取組み状況をチェックシートにまとめるなどして計画的な取組みをサポートします。また、授業では反復する学習を大切にしています。一人ひとりが違う専門科目についてカード帳を作成したり、幼児教育に関する研究・活動に取り組んだ50~70名の人物を記したかるたづくり、問題集を基にした小テストの実施など積み重ねて行い、学びの定着を目指します。
「幼保専門教養発展演習」では、主に面接試験対策を行います。面接試験はほとんどの市町では2次試験以降に実施されます。面接の所作や話し方等は、何回も練習することで習得出来ていくため、年度当初から時間をかけて美しい所作や質問に対して簡潔にまとめて回答する力を反復練習することで身につけます。面接一般に対することは全体指導で行いますが、本格化すると個別指導する時間も多いので待ち時間を活用し、学科教員の協力を得ながら、ピアノ・図工・作文・体育などの実技指導、必要に応じて集団討論やロールプレイの機会も設けています。
私立園の採用試験の多くは一日で試験、面接、実技などを全て行います。それに比べて公務員試験は1次試験、2次試験…と何日かに分けて行われ、間隔も空くのでそれぞれの試験に向けて時間をかけて準備を行います。試験の種類も多いので半年間という期間をかけて試験対策を行っていきます。
