卵の成育

スポンジに産卵したホタルの卵を紹介します。写真も、前年に比べてわかりやすいように大きくしています。

ホタルが産卵した後の卵は、透き通ってキラキラと柔らかいが、表面はだんだん硬くなり、茶色っぽくなります。

約3週間で、黒カビが生えたように黒っぽくなり、中で幼虫が育っている様子が見えるようになります。


4~5週間後、下の写真のように1.5~2.0mmの1令幼虫が孵化します。人が少し手を貸すだけで、産み付けられた卵は、すべて幼虫に孵化させることができます。

幼虫は餌を求めて、スポンジの下にある水中に入ります。自然界では、幼虫が入水する段階でホタルの数が減ります。

入水したホタルを稚貝がいる水槽に移してやります。卵の孵化が始まると、毎日、スポンジの水槽から孵化したホタルの幼虫を、稚貝がいる水槽に移します。

写真は6月26日に撮影しました。スポンジによって産卵時期が違うため、様々な時期の写真が撮影できました。
次回は、ホタルを育てる水槽を紹介します。