ホタルが産卵しました(パート2)

台風も過ぎ、夏らしい気候になっている香川県高松市。今回は、ゲンジボタルが産卵したスポンジの写真を掲載します。
産卵時の卵は、透き通ってキラキラと柔らかく、時間が経つにつれ表面はだんだん硬くなり、茶色っぽくなります。茶色っぽくなっている部分が、ひとかたまり500個ぐらい産み付けられた卵です。3週間もすると、黒カビが生えたように、黒っぽくなり、中で幼虫が育っている様子が見えるようになります。
4~5週間後、1.5~2.0mmの1令幼虫が孵化します。人が少し手を貸すだけで、産み付けられた卵は、すべて幼虫に孵化させることができます。孵化した幼虫は、カワニナのいる水槽に移します。水中に入った幼虫は、すぐさま、餌を求めてカワニナの稚貝を探します。自然界では、すべての幼虫が川等に入水するのが難しく、ここが大きな壁となります。
餌のカワニナは、胎生で6月から7月に仔貝を産みます。ホタルが孵化し、幼虫になる時期と一致しています。ゲンジボタルの幼虫は(1令幼虫1.5~3mm)は、自分の体と同等のカワニナの稚貝を食べます。貝に噛みつき痺れさせ、消化液を出して融かして食べます。