ビオトープ

ビオトープとは、動植物が生息する空間。本学2号館南側広場を利用し、造成しています。
教員を目ざす学生は、豊かな自然体験ができる教育環境が不可欠であり、また、管理・活用のノウハウを習得しておくことが求められていることから、発達科学部の学生を中心としたチームビオトープを編成し、学生、教職員、協力者(業者、地域住民、その他)等による協働作業を行い完成を目指しています。
ビオトープには、導入する淡水魚、水生昆虫、水辺の植物等の採集・育成に学生が関わっています。
近隣小学校教員や地域住民から造成の専門的知識・技能の指導を受けたり、環境改善への取り組みを発信し、地域との交流を図ります。

2011年7月

 台風も過ぎ、夏らしい気候になっている香川県高松市。今回は、ゲンジボタルが産卵したスポンジの写真を掲載します。
 産卵時の卵は、透き通ってキラキラと柔らかく、時間が経つにつれ表面はだんだん硬くなり、茶色っぽくなります。茶色っぽくなっている部分が、ひとかたまり500個ぐらい産み付けられた卵です。3週間もすると、黒カビが生えたように、黒っぽくなり、中で幼虫が育っている様子が見えるようになります。
 4~5週間後、1.5~2.0mmの1令幼虫が孵化します。人が少し手を貸すだけで、産み付けられた卵は、すべて幼虫に孵化させることができます。孵化した幼虫は、カワニナのいる水槽に移します。水中に入った幼虫は、すぐさま、餌を求めてカワニナの稚貝を探します。自然界では、すべての幼虫が川等に入水するのが難しく、ここが大きな壁となります。
 餌のカワニナは、胎生で6月から7月に仔貝を産みます。ホタルが孵化し、幼虫になる時期と一致しています。ゲンジボタルの幼虫は(1令幼虫1.5~3mm)は、自分の体と同等のカワニナの稚貝を食べます。貝に噛みつき痺れさせ、消化液を出して融かして食べます。

 

ホタルを増やすため、飼育箱にオスとメスを2対1の割合にしてスポンジ片を入れて産卵を試みました。ホタルは6令幼虫から、水以外餌は食べないので、霧吹き等でスポンジに水分をかける程度で管理できます。スポンジは、ホタルが卵を産み付けるコケの代わりになり、ホタルの飼育の重要なポイントです。(コケは、常に水分を含み、卵が乾燥しないよう保護します)無事にホタルが産卵しましたので、次回更新日に、スポンジのアップ写真を掲載する予定です。

 また、飼育箱の上にはカワニナを飼育する水槽を設置しています。ホタルの餌は淡水域にいる巻貝カワニナだけでホタルが孵化した後に、この水槽に放します。カワニナの餌は、野菜、果物、煮干しなど雑食で、人が流した残菜を食べて増えていきます。この水槽では、水循環器とエアーポンプを使い、水の流れと酸素を確保しながら、扇風機で水温を25~26度以下に保つ工夫をしています。ゲンジボタルやカワニナの生育条件を整えることが、ホタルを増やすポイントとなります。

 

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